第21回 YPPメンバー事務カフェ『記帳という仕事について~会社の試算表を仕上げるための大事な役割~』開催報告

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みなさんこんにちは!
YPPメンバー事務カフェ担当の渡邊です。
10月に入り、今年もあと3ヵ月になりました。
9月に並べられていたハロウィン商品を「ちょっと気が早くない?」と眺めていたのに、もう今月末のことなんですね。

ところで、皆さんはイベントを楽しまれる方でしょうか?^^
私は記念日やイベントなどを忘れてしまったりすることも多く…^^;
「誕生日なんて歳をとるだけじゃん!」とちょっとひねくれていて、あまり楽しめるタイプではなかったのですが、子どもが生まれ、誕生日やクリスマス、ハロウィンなどの記念日やイベントをあまりにも楽しみにしているため、私も事前に調べて準備したり、家の中の飾り付けをしたりといつのまにか大忙しに…。
その年のそのイベントは一度きり!
家族や大切にしている方が喜ぶ姿を見るために今年もまだまだ頑張らないとです^^;

さて、早速ですが、先日開催された『第21回事務メンバー事務カフェ』の様子をお伝えいたします^^

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第21回メンバー事務カフェ
【テ ー マ】
『記帳という仕事について~会社の試算表を仕上げるための大事な役割~』
【開催日時】9月24日(金)10:00~11:30

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今年の事務カフェは、メンバーの皆様の経理力アップに集中して取り組んでおります。
前回まではどんな内容で経理についての事務カフェが開催されていたのかな?
と疑問に思われた皆さま…!
ぜひ前回までの開催報告をご覧ください♪

経理とは何をする人?というところから、複式簿記、貸借対照表と損益計算書について、
経理の仕訳、会計ソフトの特徴などについて詳しく書いております^^

今回はYPPの顧問税理士の中山美穂先生にお話しいただきました。
中山先生は板橋区の公認会計士事務所で13年間勤務し、さまざまな業種の法人税務サポ-ト、資産税業務を行ってきたそうです。その後独立され、2021年よりYPPの取締役として就任いただきました。
会計・税務セミナーの講師も数多く経験されているそうです。

とてもハキハキされていて、
「何でも聞いてくれそう!」
「悩みごとにも良いアドバイスをしていただけそう!」

と誰もが思うような親しみやすい雰囲気の方です☆

今回は、経理のお仕事は未経験という方から実際にバリバリ経理のお仕事をやっている方まで、16名と多くの方にご参加いただきました。
講師紹介後、『記帳という仕事について ~会社の試算表を仕上げるための大事な役割~』というテーマで講座の開始です☆

【内容は主に3つ】
①我々の仕事って?
②会計ソフトへの入力
③セルフチェックの注意点

経理のプロとして現場において注意すべきこと、ミスが発生しないコツについてお話いただいたことを、皆さんにも少しずつですが共有したいと思います^^♪

①我々の仕事って?

自分の仕事ってなんだっけ?
何のために仕事をやってるんだっけ?

普段、仕事をしているなかで改めて考えることは少ないと思います。
経理の仕事とは何か?簿記とは何か?を今一度確認しました。

経理の仕事とは
『会社の活動を数字であらわすこと』

会社の活動を取引を通して情報収集し、その企業活動の情報を『簿記』という方法によって記録し、記録することで集めた数字を『貸借対照表・損益計算書』にまとめて、経営者に提出する。
経営者は『貸借対照表・損益計算書』のデータを見て経営判断をすることになります。
つまり、このデータを作成する『経理』は会社にとって非常に重要な仕事であるということです。
『自負を持って仕事にあたってください』と先生からお話がありました。

簿記とは
会計数値の報告を行うために、会社や事業の活動を数値に置き換え、帳簿を付けることを意味する。

流れとしては、
取引→記録(分類・整理)→報告
であり、下線を引いた記録(分類・整理)の部分が、帳簿を付けるという仕事になります。

②会計ソフトへの入力

会計ソフトがなかった時代は全て手書きでやっていたそうで、各帳簿への記入もそれぞれやる必要があり、それはそれは大変であったそうです。
それがこの会計ソフトの誕生で、劇的に便利になったそうです!^^

帳簿をつける
日々の取引を1つずつ記録すること

領収書等をみながら日々の取引を仕訳する(日付順・借方・貸方の入力をする)
         ↓
☆仕訳帳から総勘定元帳へ転記する(科目ごと・転記するだけ)
         ↓
☆残高試算表へ転記(科目の合計を転記する)

☆がついている部分は、会計ソフトが自動でやってくれるとのことなので、今は日々の取引を入力する作業のみになります。


仕訳をする(仕訳を入力する)
日付・科目・金額・摘要・(消費税区分)

勘定科目
法律で明確な決まりはなく、勘定科目の選択や名称は任意
例えば、文房具の科目は消耗品、事務用品費、備品費…と会社によってバラバラ。
企業によって使うものが決まってくるそうなので、企業に確認が必要になります。

また、同じ内容の取引について以前使用したことのある科目は同じ勘定科目を連続使用する方が良いということです。
『担当者が変わったから科目を変えた』…ということになると、科目ごとに時系列的に判断しにくくなり、正確に経営判断できなくて困ってしまうので、気をつける必要があります。

摘要
大事な個所を選んで抜き出す、という意味。



摘要を記載する目的
・取引内容を具体化するため
誰とどこで何をしたかが一目瞭然になり、 帳簿の内容がより明瞭になる

・税法を守るため
消費税法において仕入税額控除を受けるためには帳簿に記載すべき事項が決められている

・税務調査などの外部チェックへの対応
この摘要欄には何らかの形で何かを入力するべきだということです。
空欄だと何か不都合があるのかと税務署に勘繰られることもあるそうです。

帳簿には
①相手先の氏名・名称
②取引年月日
③取引の内容
④金額
を記載することが決められているそうです (所得税法第58条、 消費税法)。
これらのうち①と③を摘要欄に記載しなければならないということです。

例)文具店で文具を現金500円分購入した場合
(借) 消耗品費 500円 (貸) 現金 500円 (摘要) ○○文具店 文房具

例)飲食店で現金売上があった場合
①の相手先はお店側で把握することはないので現金/売上という仕訳があれば、 誰の目から見ても「一般のお客さんへの飲食の現金売上」というのが明らかなので、摘要欄に記載は不要。

また、会計ソフトの検索機能を活用するためにも『摘要欄の書き方のルール』を決めた方が良いそうです。
例)英数字は半角、カタカナは全角、取引先名→内容という順番で書くなど。

③セルフチェックする際の注意点

元帳を開いて、貸借対照表、損益計算書と順番に中身を丁寧に確認していく作業です。
教わったなかで、貸借対照表のセルフチェック項目についていくつか紹介いたします。

現金現金出納帳とあっているか
普通預金通帳残高とあっているか
売掛金(補助元帳がある場合) 補助元帳ごとに確認したか、キチンと回収されているか
前払金・仮払金内容がなにか確認したか。
前払費用経費のうち前払費用とすべきものはないか
固定資產固定資産の取得時資料(購入価額等確認できるもの)を添付しているか 車の買いは消費税区分を確認。 及び買った際には減も確認(売却?・除却?)
仮払金(リサイクル預託金)車の売り買いがあった場合には合わせてリサイクル預託金も確認

後半は参加者からの質問や感想タイム☆

この事務カフェに参加してくださった方々は、きっと経理について何かしら興味や悩みを抱えている方々に違いない…!
皆さんが日ごろ抱えている業務上の悩みなどを先生に打ち明けました。
一部ご紹介いたします^^♪

Q.摘要欄に略して入力しても良いのか?(誰もが知っているお店の名前の略称など)
A.一般的に知られていて分かるものなら略して入力は可能。摘要登録すると良い。

Q消費税区分もチェックしていくポイントか?
A.軽減税率で8%の場合もあったりするため、丁寧にみていく必要がある。

Q.簿記はこれからの時代に必要だと感じ勉強がしたいが、数字に弱く、参考書を続けられるか不安…。
A.簿記3級テキストが、勉強しやすい道ではあるが、苦手意識があるならまず業務をやってみることから初めても良いかも。
勉強の『取っ掛かり』について、先日YPP伊澤さんがブログで紹介されているので、こちらもぜひご覧になってください。

丁寧に教えてくださって、初心者の私でもとても分かりやすい内容でした♪
第2回、3回と続きがまだまだ聞きたくなりました!^^
経理の仕事に興味がある皆さん!
ぜひこの機会に簿記の勉強や仕事をスタートさせてみてはいかがでしょうか?^^

☆参加者の声(一部抜粋)

■メンバーMさん
とても、わかりやすくて参考になりました。
私は、簿記の資格を取得するのに、自分の性格上、独学ではできないと判断し、学校に通って取得しました。
学校の先生の言葉で「1ヶ月も簿記に携わなければ、忘れてしまいます」と言ってましたが、その通りです。
私は、取得して10年経過していました。頭の中に簿記のことはすっかり抜けてしまっているのです。
1度も経理という仕事をしたことがない中、今年の7月から無理だと思いつつ、縁あって、経理の仕事をさせていただいております。
どうしたらいいのか?とても悩んでいましたので、今回の事務カフェがメールで届いたときは、すぐに返信し申込ました。神の救いのような気がしました。
今回の事務カフェは、そんな私にとって、とても分かりやすく、ためになり、少し前に進めるような気がします。ありがとうございました。
もし、初級編・中級編と開催していただけるとしたら、嬉しいですし参加させていただきたいなぁ、と思います。

■メンバーWさん
記帳のご依頼が増えてきているなかで、注意したい点を学びたくて参加しました。
摘要欄の書き方や、税法上の必須記載事項など大変勉強になりました。
ありがとうございました。

■メンバーKさん
貴重なお話を有難うございました。講師の先生や参加さている方のお話を聞いて未熟者の私ですが刺激を受けたり勉強の日々になっております。今回経理業務の流れや細かい部分が理解できました。ありがとうございました。

■メンバーEさん
経理の経験のない私にも分かりやすく意義のある内容でした。実際の作業に落とし込んでの注意点などのお話しでしたが、他の業務に共通するポイントが多く、それぞれの現場で行かせることが多くあると思いました。ありがとうございました。

☆次回のメンバー事務カフェは下記の日程・テーマでお送りします!

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第22回メンバー事務カフェ
【テ ー マ】『希望が持てる本の紹介』
【開催日時】10月19日(火) 10:00~11:00
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「読書」をテーマに、五味渕が講師となり、大事にしている「本を選ぶポイント」、そして今だから読んでいただきたい「希望が持てる本」などをご紹介します。

詳細はメールにてぜひご覧ください♪
たくさんのご参加、お待ちしています^^

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