みなさん、こんにちは!
今年も残すところあとわずかとなりました。
時間が経つのは早いですね。
今年は感染症の流行で今までとはガラッと変化した一年になりました。
来年は季節を感じることのできる年になったらいいなぁと思います(^^♪
さて先日開催された第12回メンバー事務カフェの様子をお届けします!
■第12回メンバー事務カフェ
『会社で行う経理とは何?』
■開催日時:12月11日(金)10:00~11:00
今回はYPP代表の五味渕が講師として登場!
会社の経理が行っている仕事とは何か?をテーマに初歩的な経理処理から経理の果たす重要な役割についてお話しました。
講座はPowerPointの資料を画面共有しながらスタート。
そもそも経理とは何をする人なのでしょうか?
簡単に言うと、会社のお金を管理・記録している人のことです。
会社の取引が発生した都度、正しく記録することは実は「会社法」で定められています。
具体的には
・品物を発注し、お金を支払う義務(債務)が生じたとき
・サービスや商品を提供して、お金をいただく約束(債権)が生じたときなど
取引の成立時点での記録や、
品物を受け取って
・もらった請求書の支払は、滞りなく出来ているか?
サービスを提供したのち
・きちんと請求書を発行し、入金されているか?など
お金の出入りに関することを、遅滞なくすべて正確に記録し、お金の状態を正確に把握することが、経理の重要な役割になります。
そして事業に関わる取引とお金の出入り等を記録する方法が「簿記」になります。
では、どのような方法で記録されるのかというと、「複式簿記」という2つ(以上)の科目の組み合わせで記帳する方法になります。
■複式簿記とは…
1つの取引を2つの側面から記録する方法のこと。
例えば、「25万円の売上があり、普通預金に振り込まれた」という場合には「会社の売上が25万円計上され、普通預金残高も25万円増えた」ということになります。
これを左(借方)と右(貸方)に一対で記録します。
借方 |
貸方 |
普通預金/250,000 |
売上/250,000 |
複式簿記で、どのような理由でお金が増えたか、減ったか、取引の内容と決済手段を左右対称で記録することで、正しい金額で会社の業績(損益)とお金の内容(資産)を集計することができます。
複式簿記で記録するときには、勘定科目と呼ばれるもの(家計簿でいう項目)と金額をセットで記録します。
■勘定科目
勘定科目には現金、売上高、売掛金など様々なものがありますが、資産、負債、純資産、費用、収益の5つの科目に分類されます。
勘定科目はこの5科目のいずれかに属します。
■貸借対照表と損益計算書
会社の取引をすべて記録したを、勘定科目ごとに集計した結果は、貸借対照表と損益計算書で表されます。
分かりやすく言うと、会社の成績を表すものです。
ここで算出された「利益」に基づいて税金を納めることが必要なため、貸借対照表と損益計算書は正確であることがとても重要です。
それぞれどんなことが書いてあるのかというと、
・貸借対照表
持っているお金やお金と同等とみなされるもの(資産)と、これから支払うお金(負債) と、調達した資本金+累積の利益(純資産)を示しています。
・損益計算書
売上-経費=利益を示しています。
取引は、必ず一対で記録し 左右の合計額は常に一致します。
貸借対照表と損益計算書には、何にどれだけ費用が掛かっているか、預金がどれだけあるか、これまでにいくら稼いだか、これから支払わなければならない負債はいくらあるのかなど、会社の成績と経営状態が示されているので、簿記を理解した上で、この2つの表を読み解けるようになると、経理の大切さ、奥深さが分かるようになってきます。
上場企業であれば、公開が義務付けられているため、貸借対照表と損益計算書をホームページからダウンロードすることが可能です。
同じ業界で決算書を見比べてみると、人件費に掛けているところ、店舗に掛けているところ、原価に掛けているところなどいろいろ戦略に違いがあることが分かります。
また日経新聞で同じ業種で黒字を出しているところと赤字を出しているところを見比べてみるのも面白いとのことでした。
興味のある方は一度、自分が興味ある業界のホームページや日経新聞を見てみてください^^
■正しい数字を出すために必要なこと
・適切なタイミングで、遅滞なく記録されること
・正確な数字で、記録されること
・どの売上に対して、どの経費がかかったかが、「一対一対応」で記録されていること
・修正があった際は、いつ・どのような理由で修正となったか、履歴が残っていること
などが必要になります。特に修正する場合には、消しゴムで消すような感覚でデータを安易に削除したりせずに、ちゃんと修正履歴を残すこと、これは重要になります。
ポイントをピックアップしての紹介になりましたが、「簿記は仕事をする上での大事な心得」として学んで損はないので、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです^^*
さいごに…
五味渕代表の「一万円を稼ぐ重みを知っている人が本物の経理」という言葉を聞いて経理の重要性が経理を勉強したことがない私にも分かったような気がします。
今からでも全然遅くありません!
まずは簿記の勉強からはじめてみませんか?^^*
☆参加者の声☆(一部抜粋)
■メンバーOさん
経理とは何か、一万円を稼ぐ重みを知っている人との言葉にドカーンと衝撃を受けました。代表の話を聞いて経理の奥深さを改めて感じました。自分で勉強していると検定に受からなければ仕事につながらないと思って、プレッシャーになって本を開くのが億劫になります。五味渕さんの情熱のある講義は本当にわかりやすくて勉強になります。お忙しいところありがとうございました。
■メンバーYさん
先月の検定で、簿記3級に合格しましたが、まだまだ知らない事が沢山あると痛感しています。やっとスタート地点に立てたような感じです。今日の講座で、流れを再確認でき、簿記の勉強する事は、価値あるとさらに思えて、また自己資本比率という言葉も知れて良かったです。
身近な所から、今日教えて頂いた色々なカフェなども調べて見てみたいと思います。貸借対照表、損益計算書が読めるようになりたいです。
■メンバーEさん
経理を知らない私でも、会社での経理の役割が分かる内容でした。みんなが経理を知ったら日本の景気はきっと良くなるという言葉が印象的で、無知なために失っているものがあるのだと思いました。少しずつでも知識を付けていきたいです。ありがとうございました。
■メンバーSさん
経理は昔々に会社で携わっており、そのころに簿記の資格も取っておりました。でもあれから何十年も過ぎると経理の仕事自体がとても変化してるし、今はPCソフトを使用しているので、私もなかなか追い付いていけないのが現状ですが、五味渕さんのお話を聞いて改めて経理の仕事の重要性を再確認しております。
会社はとかく営業ばかりが前に出て、営業があってこそ会社が成り立つ。。。。と言われがちですが、やはり経理の土台があってこそ、営業が動けるのだと思います。
簿記もすっかり忘れてしまっているので(とくに決算業務のところ)もう一度テキストを見ながら、まずは3級のところを復習しております。なんとか思い出せるように頑張っているところです(-_-;)
次回のメンバー事務カフェは今回と同じテーマでお送りします。
■第13回メンバー事務カフェ
『会社で行う経理とは何?』
■開催日時:2021年1月19日(火)10:00~11:00
次回は今回と同じテーマ「会社で行う経理とは何?」となります。
YPP五味渕が会社における経理の仕事について、お話させていただきます。
お時間が取れず参加できなかった方、これから、経理の勉強を始めようといる方から、経理って何やっているの?
全く知識のない方から、既に経理のお仕事をされている方まで、幅広い層にむけてお届けします。
初心者の方は、経理の仕事って何だろうというところから知っていただき、
中上級者の方は初心に戻り、経理の重要性を今一度確認する機会になれば嬉しいです。
(前回参加した方の再受講もOKです)
YPPでまだお仕事をしたことがないメンバーさんももちろん大歓迎です!
沢山のご参加お待ちしています^^
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