YPPの伊澤です。
今日は先日開催された事務カフェの様子について書きたいと思います。
テーマは
「銀行が評価する決算書の作り方と資金繰りの改善について」
窮地に陥った多くの企業を救ってきた
オフィスフォーティークラブ 田中範男先生にご登壇いただき、
“ここでしか聞けない”リアルなお話をお聞かせいただきました。
◆銀行が評価する決算書って??
銀行が会社に融資を出すとき、
決算書のどこを見ていると思いますか?
銀行目線で、銀行が安心する決算書・・・
それは、
①自己資本のパーセンテージ ②利益率(経常利益)のズバリ二つ!
銀行はあくまで企業を数字でしか見てないです。
どんなサービス・商品を扱っているか・・・というのはそんなに関係ないんです。(^^;)
(本来なら、融資を見極める側には、自社がどんなサービス・商品を扱っているかを重視してほしいところですが…)
融資が出ると、資金繰りが変わります。
資金繰りが変わると社長のモチベーションもアップします。
仕事の半分以上が資金繰りに追われていて、社内の雰囲気が暗いという会社もあるそうです。
田中先生に言わせると、
中小企業は伸びしろはいくらでもある!
だから、資金繰りに追われる日々から脱却し、
もっと効率的に売り上げをアップさせる術を考えることに注力すべきだ。
そうです。
では、何で自己資本や利益率が減ってしまうのか?
主に考えられるのは“在庫”と“売掛金”です。
その在庫は、昔の材料だったり、安くてたくさん仕入れて使いきれてなかったり・・・
その売掛金は、安易に売ってしまって回収が滞っていたり・・・
「安いからとにかく買う」「単純に売ればいい」ではなく、
もし、消化・回収できなかったらどうするか
しっかり与信管理していれば経営の失敗は少ない。
守りの経営ができるのです。
ブログをご覧の皆様だけに、田中先生の有難いお言葉をお伝えします。
・今の販売商品の価格をもし、5%でもアップできれば
それだけで、経常利益率が5%もアップする素晴らしい会社になれます。
・多くの中小企業は価格設定が非常に甘い。
大手の企業はかなりシビアです。
値段をあげると買ってもらえない、と思っているのは経営者の貴方だけです。
例えば、コンビニで100円のおでんが105円となって買うのを辞めますか?
人はほしくなれば、5%~7%くらいの値上げは気になりません。
大事なことは あれば良いな、さらに 無いと困るようなもの作りです。
価格アップでしっかり利益をあげましょう。
やはり説得力が違います><
ここまで具体的に教えて頂ける方はなかなかいないと思います。
◆資金繰りの改善ポイント
1.返済額を減らす
2.返済を必要としない資金を借りる(当座貸越、手形貸付※ただし利息はかかります)
加えて、銀行員と対等に話せるような知識が必要です。
試算表を見てきちんと理解できる社長さんって、意外と少ないそうです。
また、事業性評価と情報開示もとても大事なことです。
現場比較や他社比較をして、自分の会社の強みを知ること。
毎月決算書をもって金融機関に進捗を伝える。
それが適切に評価されて受けられる融資もあります。
田中先生は
「特殊かつ楽な業界はない」といいます。
買うのは相手次第、ニーズがあれば売れる。
過去にとらわれず、
サービスレベルの向上を続け、お客様にとってなくなると困る企業に成長すること。
田中先生の教えで、YPPのお客様も大きくV字回復した事例があります。
本日参加された財務経理部のお客様の一人は、
「是非、うちの会社で一役買ってほしい」
と、お声掛けをされてました。
内部で声を上げても、なかなか会社は動かないことってあるそうです。
財務面でお困りの経理のご担当者様、
田中先生へ相談ご希望の方は、YPPまでお問い合わせください。(^^)
★YPPブログにて事務カフェ前半の予定掲載しています!
「2017年事務カフェ日程★☆前半」
☆今年も事務カフェの収益はすべて
東日本大震災復興支援の活動団体へ寄付させていただきます。
☆2012年度は、思風丸基金の会さんに、
2013年度、2014年度、2015年度はシャンティ国際ボランティア会さんに寄付させていただきました。
ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた講師の皆様、本当にありがとうございました。
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