五味渕の思うことVol.756 空気があるじゃないか

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毎週月曜日、私の思いを綴っています。
一緒に仕事をする仲間とこんな思いで仕事ができたらいいなと思うことを書いています。
今一緒に仕事をしている方にも、未来にそうあってほしい方にもお届けします。


おはようございます。

3月3日、雛祭りの日ですね。
子供のころ、「女の子のお祭り」であることが
嬉しかった記憶があります。

子供心に

「なんで、こどもの日といいながら、男の子のお祝いなんだろう」と
思っていたので、
「女の子のお祝いの日は嬉しいな」なんて感じていました。

さて

先週末、
樋口一葉さんと津田梅子さんの生涯を描いたお芝居を観劇しました。


時は、江戸から明治。

女性の地位が低く
職業、教育、結婚の自由がない時代でした。

樋口一葉さんは父と兄を亡くし
母・妹と3人で、身を寄せ合って暮らし
生計を立てるのに、とても苦労しました。

吉原の花魁や遊女よりも、もっと身分が低い「娼婦」たちから
手紙の代筆を頼まれ、
家族にあてて健気なことを伝える女性たちの生き方にふれるうちに、
女性のために書きたいことが見つかり
数々の名作を生み出しました。

津田梅子さんは、
6歳のとき、女性初の留学生として海を渡り
アメリカで11年学んだあと、帰国時には
「ねこ」という言葉以外の日本語は忘れてしまっていたそうです。
(「ねこ」はアメリカで飼っていた猫に梅子さんが名付けた名前でした)

政府の鳴り物入りで渡米したのに
帰国したら、そのプロジェクトは消えていて
梯子を外されてしまった梅子。

女は結婚して男性に尽くすもの。
そんな時代にあって、女性の教育の必要性を強く感じ
国から雇われた学校の先生の職を辞して
自ら、スポンサーを募り、日本初の女性のための私塾を開きます。
(いまの津田塾大学の前身ですね)

色んな困難があっても
やりたいことを諦めずに生きた先輩方がいたことを
改めて知りました。

さて、令和のいま。

昔に比べたら、男女ともに
大きな自由を得たけれど、
その中で、爽快に日々を生きるにはどうしたらよいのか。

自分の生き方を模索するには
その時代なりに、いろいろな煩悶があります。

かの松下幸之助さんは、ちょっと体調を崩して気が滅入っていたとき
「どうも世の中に悲観するような感じにおそわれる」と親しい友人にこぼしたら

「君は喜びを知らないんだ。今の君は、僕からみれば恵まれているが、そうとは考えていない。
 君自身が生きていくために必要なもの 
 例えば空気がふんだんにあることさえもありがたみを感じてはいないと思う。
 だからそのようなさみしさに陥るのだよ」と言われ

なるほど!言われてみるとその通りで、
そう深くありがたいことだと思っていなかった自分に気づいたそうです。


この一節を読んで、

もし、ふと不安の虫が頭をもたげたら、今後は
「なんだ!空気があるじゃないか!」と考えよう、と思いました。

ものの見方を変えるのに
一番身近な「空気」を味方につけるのはなかなか手軽で、良い手です。

真面目な人ほど
自分の課題以外にも
さまざまなことに心を痛めることがあると思います。

その優しさは、そのままに。
でも、気持ちは爽快に!

さあ、深呼吸して
爽快な時間を増やしましょう。

今週も笑顔溢れる一週間になりますよう。

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