【第34回YPPメンバー事務カフェ開催報告】

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こんにちは!
毎日とっても寒いですが、皆さま元気にお過ごしでしょうか。

『師走は忙しい』 と言いますが、まさにいろいろ追われているところです(^^;)
クリスマスプレセントの用意、ケーキやチキンの予約、大掃除もしたいし年賀状も書かないと、帰省の予定も決めないと、そして福袋の予約も…

それでは、『第34回メンバー事務カフェ』の様子をお伝えしたいと思います!^^

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第34回YPPメンバー事務カフェ
【テ ー マ】『帳簿で入力した数字の活かし方』
【開催日時】10月25日(火) 10:00~11:30
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『これからの時代には経理を勉強しておくことがとても大事』
と何度も事務カフェで述べている、YPPの社長 五味渕の登壇です。
経理初心者の方にも分かりやすく、そして私でもできるかも…と思えるくらいのかみ砕いた説明は毎回好評です。
今回は、『実際に会計ソフトを使って業務をバリバリされている方』から『経理業務の経験はない初心者の方』までたくさんの方にご参加いただきました。録画視聴をご希望の方も多くいて、嬉しいです^^

『小学生、中学生、高校生が社会に出る前に、採算というのは何と何を見れば良いのか、会社というのはこういう数字で成り立っているんだよということを社会科などの教科で全員勉強しても良いんじゃないかと思うくらい必要な知識』と社長。
画面共有機能でパワーポイントを共有しながら講座の始まりです☆
教えていただいた内容のなかから、いくつか抜粋してご紹介いたします^^*

そもそもなぜ数字が大事なのか?

・現在の立ち位置や、 過去の 「検証」ができる
・続けること・やめることの 「判断材料」が入手できる
・業績を上げることが出来る
・余裕が出来、 やれることが増える
・所属するチームをHAPPYにできる

数字が苦手な人の会議は結論が出ないふわふわした感覚的な会議になってしまうそうです。
数字を出すことで判断材料の味方になる、赤字、黒字がすぐ分かるなどのメリットがあります。
そして、計数管理ができている会社は生き残り、業績を上げていきます。
会社に限らず家計でもPTAでも、所属するいろいろな場所で、お金に余裕ができると所属するチームをHAPPYにすることができると考えられます。

☆PL(プロフィットロス)とBS(バランスシート)
財務諸表とは会社の経営状況を表す決算書。

PL=損益計算書(そんえきけいさんしょ)
収益から費用を差し引いて、どれだけ利益が残ったかを表しています。
BS=貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)
集めたお金の運用状況を表した書類で、会社の財政状況を表しています。

聞きなれない言葉で難しく感じられるかもしれませんが、お金の流れは家計と同じです。

家計の場合

入金>出金=お金が貯まる
入金=出金=収支トントン
入金<出金=お金が減る・困る


家計の損益計算書PLの図

入ってくるお金の種類とタイミングに比べ、出ていくお金の種類は多く、出ていくタイミングもまちまち
今、家にあるお金は全部使って良いお金ではない。

会社の損益計算書PLの図

入ってくるお金の種類とタイミングに比べ、出ていくお金の種類は多く、出ていくタイミングもまちまち。
今、会社にあるお金は全て使って良いお金ではない。
家も会社も、お金の流れの特徴は同じです。

PL(損益計算書)

『売上があって費用があって、残りがいくらか』ということが書いてあります。

入ってくるお金は売上、出ていくお金は変動費と固定費の2種類があります。
変動費は八百屋さんであったら野菜代、お花屋さんであったらお花代と、仕入れる量などにより変動があるものを指します。
それに対して、借りている場所の費用、人件費、光熱費など、毎月大体必ずかかる費用を固定費といいます。
変動費と固定費を合わせた額が出ていくお金で、収入に対して経費が掛かって、残りが利益になります。

また、PL(損益計算書)は、今週は、今月は、今年は、というある一定の期間でどれだけ利益が出たかを表すものです。
先程の図にあるとおり、利益はすべて使って良いお金ではなく、利益は全て『お金』とは限りません。

損益計算書に書いてあるのは、『売上-経費=利益』ということだけです。
これから出ていくお金もあるので、損益計算書ではどれだけ使えるお金があるのか、払わなければいけないのかが分かりません。
今ある現金、これから入っていく現金が分かるように、これから出ていくおかねが分かるように、これが書いてあるのがBS(貸借対照表)です。

家計のBS(貸借対照表)

会社のBS(貸借対照表)

「左は資産、右は負債と自己資本を書く」という決まりがあります。

☆見方のポイント

会社でしっかりとした財務諸表といわれているのはこの2種類です。


PL 売り上げに対して、かかった経費を引いた結果、利益はこれだけ出たということが書いてある
BS これから入ってくるお金や、今ある現金や資産が書いてあり、それに対していくら払わなければいけないお金があるのか、いくら会社に残るかが書いてある

見方のポイントは3つあります。
①貸借対照表の資本と書いてあるところは自己資本比率を表すことができ、会社の健全性をあらわします。
ここの割合は業種によりかなり違いますが、概して


20~40%であればまずまず
50%以上は優良な会社、すごい
10%未満は危うい、早急なテコ入れが必要

ということになります。

②貸借対照表の資産は、現金化しやすいものから上に書かれています。

③貸借対照表の資産の部分、現金が固定費の何か月分あるか?ということが最も大事になります。
自己資本比率が良くても、現金がなければ立て直しができません。
例えばコロナなどで売上が0になったときに、対策を練れるだけの現金があることが大事になります。

しかし、今みてきた『PSとBS』のみでは、日々の仕事を改善するのに必要な数字はみえてきません。

では、どんな数字が「必要な数字」でしょうか?

日々の仕事を見直すために参考になる数字は『管理会計』(会社の分析)で、
全体の売上、商品ごとの売上、エリアごとの売上、広告媒体ごとの売上、営業担当者ごとの売上などそれぞれの収支です。
会計ソフトでは項目が少なくこれらの収支を明確にすることが難しいため、一元管理ができるツールがおすすめです。
一元管理とは、複数種類の情報やデータを一カ所にまとめて、出し入れしやすいよう管理することを指します。

一元管理ができるおすすめツールの一例 クラウドサービス

Kintone(自社でカスタマイズが可能なため、YPPでは特におススメしています)
Salesforce
FileMaker

デジタル化して一元管理できるツールが世の中で沢山出ています。
しかし、アナログ的なまとめ方から、システムによって仕組化することは難しく、使いこなしている会社はまだ少ないそうです。
一元管理してしっかり数字が取れる会社は収支がしっかりしてくるということなので、チームがHAPPYになるために、地道に会社全体で取り組んでいく必要があるといえます☆

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PL、BSを、身近な家計から考えたり、図にして考えたりすることで、数字に弱く経理初心者の私にもとても分かりやすい内容でした。
年末の今だからこそ、今年の1年の家計についてまとめていきたいと思います(^^*)

業務で使っているKintone。
何気なく使用していたのですが、このクラウドサービスを利用しているYPPは最先端をいく会社であることを再認識いたしました♪
みなさんもぜひ、数字をチームがHAPPYになるように活かしてみてください^^
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☆参加者の声(一部抜粋)
■メンバーEさん
会計を読み解くお話しでしたが、業務改善にも同様のことが言えるように思いながら聞いていました。
数字は確かに判断のよりどころなので、もっと理解を深めたいと思います。

■メンバーFさん
簿記については業務に深く知識が必要になる場面が少なかったのでまだ知識が浅いです。
自己資本比率や現金などの見方のポイントを教えていただき楽しく拝聴しました。
また、子供の教室を申し込む時にGoogleフォームのみでの受付だったことがあり申し込む方も簡単で良かったのですが、主催者側もデータ転記の入力ミスを防げたり業務が効率化されていること、知らなかったので勉強になりました。

■メンバーTさん
先日は学びの多いイベントをありがとうございました。改めて経理の基本や大切な事を初心に戻り学びたく参加させていただきました。途中、耳だけ参加になりましたが最後まで楽しく前のめりに聞くことができ、あっという間の時間でした。言葉の使い方(チョイス)が素敵で、とても分かりやすい説明で、初心者の方への説明はこのようにしたらよいのだという学びがありました。
冒頭で「小学生の必須科目にしてもいいくらい大切な知識だと」ということをおっしゃっていましたが、これは私も同感です。最後の方で「ほしい情報は地道に集めるしかない」といった点はとても納得、管理会計をしっかりとすること、シンプルな事が意外とできていないことなど、気づきがたくさんありました。
これからの業務の中で小さな一歩に生かし、できる粒度からコツコツ拡げてたいと思います。

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