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お知らせ一覧

月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.484 【私の野望は、この世の中に『天国』をつくること】

おはようございます。

12月の月曜日も今日をいれてあと3回。
本当に早いものですね。



さて、葬儀も終わってニュースがひと段落してしまう中
もう一度、記憶にとどめたくて、本日の月曜メールの本題とは違いますが
冒頭に一言だけ、「中村哲医師」について書かせてください。


アフガニスタンで、『100の診療所より1本の用水路を』と
砂漠を灌漑して緑地化した日本人医師、中村哲先生の存在は
悲しくも生涯をとじられたことで、歴史に残る偉業を知る機会となりました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E5%93%B2_(%E5%8C%BB%E5%B8%AB)


“砂漠で水をまく”という言葉は
気の遠くなるような、不可能な作業の例えでしたが、
もしかしたら、今後は
“大きな事業も最初は本当に小さなことから行うもの”という前向きな例えに
変わるかもしれないとさえ感じます。


一人の人間が生涯に実現できることは、志しだいで決して小さくないことを
中村先生は証明してくださったと思いますし、
いま、何かに挑戦している人々が世界各地で
彼のようなチャレンジスピリットを持つ意義を感じているように思います。


私自身はといえば、YPPを通じて
「フルタイムで働けない人が働ける場づくり」とその向上を探求する日々ですが
15年前に感じたような“砂漠に水を撒く”ような感覚とは一変し
「働き方改革」「女性活躍」「テレワーク」など
大いなる追い風を経て、さらに乱気流のような勢いを感じる昨今です。


そんな折、創業当時に行ったオノ・ヨーコさんの講演会での言葉を
今週はシェアしたいと思います。


今から15年くらい前のこと。

当時0歳か1歳の息子を預けて、
なぜか会場に吸い寄せられるように参加した講演会で
オノ・ヨーコさんを生で初めて見ました。

そして、オノ・ヨーコさんは、次の通りに仰ったのです。


『私の野望は、この世の中に天国をつくることなんです』


『天国というのは、なにも死んでから行くところばかりじゃない。
ワタクシが思う天国というのは、
例えば、、、夕焼けをみて、お互い笑顔になって、きれいだね、と言い合うような時間。
そういう平和で、何気ない穏やかな時間が、私のいう天国。
それを、現実の世の中にたくさんたくさんつくりたい』

そうおっしゃっていました。

オノ・ヨーコさんは(当時70代で)講演の前に、
ドメスティックバイオレンスをなくすための活動として
女性が暴力を受けるシーンの一人芝居のような、激しいパフォーマンスを行いました。


予備知識なく出かけて行ったので、大変驚き、衝撃を受けました。


冒頭の「天国」という発言は
そういう地獄のような体験から人々を救いたい、という強い思いで
発せられていました。


私も、「天国」をつくる一人でありたい」と
その時に強く思いました。そして今も、強く思います。


私の考える「天国」とは
例えば、、、
あるお母さんが、夕飯時に食事の支度をしているシーン。


ご機嫌で鼻歌まじりになっている母親にむかって子供が
「どうしたの?なにか、いいことあったの?」と聞くと
「あのね、お母さんね、今日、お仕事でお客さんに褒められちゃった」と嬉しそうに答える。


そんな一幕が、私がつくりたい「天国」の一つです。


私が思い描く「天国」の主人公は、女性とは限らない。


買い物をしながら、散歩をしながら、お風呂に入りながら、ふと
「あ、このアイデア、あのお客様に良さそう!」とひらめいて
今度の打ち合わせで提案してみよう、と
我ながら良いことが思い浮かんだ、と、一人でにんまりする時間。


仕事をがんばった結果、ちょっと余裕ができて、
リフレッシュするために、ちょっと足を延ばした先で、爽快な景色に良い顔をしている時間。


休みの日だけとも限らない。
どうやったらもっとよくなるか
顔を紅潮させて、職場で仲間と真剣に議論しているミーティングの時間。


その人が、その人らしさを輝かせて
生き生きとしている時間を「天国」と呼びたいと思うのです。


チャットをみていると
お仕事をしながら、チームメンバーを思いやり、
励ましたり、温かな言葉をかけているやり取りを見かけます。


これも、私が望んだ「天国」の一つ。


天国がどうしても亡くなったあとの世界を連想する言葉だとしたら
言い換えれば、「人が心地よく、生き生きと存在する、美しい風景」といえるかもしれません。


荒唐無稽と思う人もいるかもしれませんが、
世界の平和とは
一人ずつが「天国」の状態にあることを目指すことではないかと考えています。


人の手の及ぶ範囲は限られていて
抗うことのできないことも起きますが、
自分が手掛けられる世界の中に、一つずつ「天国」をつくること。

その心地よさを実感する人が一人でも増えて、
それをさらに周りに広げる人がまた増えていくよう
“野望”を抱いて、日々チャレンジを続けたいと思っています。


今週も学びのチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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