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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.470 【お祝いせなあきまへんな】

おはようございます!
私の住む関東は、久しぶりの台風上陸でした。



台風一過の青空のもと
すぐに通常の生活に戻れる場所もあれば
被害の修復に時間のかかる場所もありそうです。


この夏、『天気の子』という映画で
異常気象で降り続く雨の様子が描かれていましたが
それが映画にとどまらないように感じられるほど、
大雨が自然災害になってきました。


プラスチックストロー廃止など
企業も取り組めるところから環境維持に取り組んでいますので
個人レベルでも、ほんの少しでも
ゴミを極力出さない暮らし、エコな生活を心掛けたいです。


さて、
本日の『お祝いせなあきまへんな』は
私淑する稲盛和夫さんのエピソードで
稲盛さんが尊敬する高僧の方から掛けられたお言葉です。


「世の為人の為」と思って開発した素晴らしい医療技術が
一つの認可手続きが間に合っていなかったことにより
世間の非難を一斉に浴び、
京セラと稲盛さんがマスコミに酷く叩かれていた時期がありました
(おそらく成功者へのやっかみがあったのだろうと推察します)


大変なバッシングにあい、週刊誌にも書かれ、
辛い気持ちをわかってもらおうと禅寺を訪ねたところ
なぐさめてくれるどころか、
『稲盛さん、そのくらいで済んでよかったですね。
これで過去の業(ごう)がなくなったのだから
お赤飯炊いてお祝いせなあきまへんな』と
お坊様に言われたのだそうです。


業(ごう)というのは、
仏教では「自分が過去に(前世に)作った悪行で
いずれ償わなければならないもの」があると考えられています。


最初そのアドバイスを受けた稲盛さんは
「なんとひどいことをいうのだろう」と思われたそうですが
災難があったとき、業(ごう)が消えるという『考え方を教わった』ことに気づき、
その言葉に大変感謝した、といいます。


誰しも、良かれと思ってやったことが
感謝されなかったり、
日常的には「こんなはずではなかった」と思うことも起きたりします。

また自然災害のように
あらがいようのない苦難も、人を選ばず急に訪れることがあります


「苦労は買ってでもした方がいい」という昔からの教えはあるもの
やはり、辛い思いはできるだけしたくないと思ってしまいますが、
いざ、不本意な事態に見舞われたときに、
これで過去に自分がやった過ちが一つ減ったのだ、と思えば
起きた出来事に、愚痴や不満を言わずに感謝できる気がします。


言葉には不思議な力があります。


「これぐらいで済んでよかった」と口に出してみるのと、
「なぜ自分ばかりにこんなことが起きるのだ」と恨み節を言うのとでは
自分の中に湧き上がる感情が不思議なくらい違ってきます。


大切な方との永遠のお別れなど
時薬に頼るしかない悲しみは別として、
日常的に起きる「思った通りと違う」程度の不本意であれば
「これで業が消えたのだ」と捉えて
次の前向きな一手に視点を向けることは
人生を好転させていく、大切な考え方といえそうです。


それは決して現実逃避ではなくて、
時に冷静に、時に前向きに対処が必要なことは人生で沢山あり、
仕事においても
次の一手を迅速に進めることがその後に大きく影響します。


自分の味方になる言葉
自分を後押しする言葉を発せる心境であることは
周りにも、少なくない影響をもたらします。


「なんでこんな目に」とふと思った時に
「お祝いせなあきまへんな」とつぶやけるようになれたら
生き方の「まあまあの達人」になれそうです。


いつも書いているのは出来ていない自覚があるからこそであり、
こうありたいなと思うこと・目指すことに価値があると思っています。


ハプニング続きの月曜朝
できるだけ、明るくスタートしたく
今朝はこの言葉をシェアしました。


今週も、笑顔溢れる一週間になりますよう。


YPP
五味渕紀子

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