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月曜メール

YPP月曜メール 私の思うことVol.579 【人生を深く、充実して生きる人】

おはようございます。
穏やかに晴れている10月初旬の朝です。
皆様の上空はいかがでしょうか。

さて、ご縁あって
新型コロナウイルス感染症対策分科会
尾身茂会長の講演を聴く機会に恵まれました。

大変お忙しい中にも
かつてのご縁を大切にして
講演にかけつけるお人柄も素晴らしいなと思いました。

10代の若い人へ向けて、というテーマで
中高生向けの講演でしたが、
中高年にも十分に響く内容でしたので
ぜひシェアさせてください。

(メモをとれる状況になかったので
記憶の範囲で、言い回しは実際と異なる点はご容赦ください)

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まず、一つ目は
『得手に帆を揚げること』。
好きなものを見つけてください。

でも今、好きなものが何かなんて、わかっているわけがない。
私(尾身茂会長)も、若いころは、どの道に進むべきか随分悩んだ。
毎日本屋に通って、色々なジャンルの本をむさぼり読んで
(本屋に通い続けて2年目に)ある医学書と出会い、
こんな世界があるのか!と当時通っていた法学部を退学して、
医学部を目指して勉強をし直して、医者になった。

とにかく自分の悩み・課題と『格闘すること』が大事。
格闘しないままの人生は浅い。
誰でも必ず死ぬけれど、死ぬ時に、ああ自分の命を使い切ったなと
充分社会のお役に立てたなと思えるためには、
自分に課せられたものと『格闘すること』

格闘すると、自分の強さも弱さも、両方を知ることができる。
物事に真剣にむかえば、必ず壁があり格闘する時間がある。

二つ目は
人生、予期せぬことが起きるということ。

(尾身会長はWHOの総長の選挙で、当選確実と思ったところ
 当時の国際的な政治的問題もあいまって状況が急転し、
 落選したご自身の体験を語ってくださいました)

どんなに好きな仕事についたとしても、
人生が毎日バラ色ということはない。

嬉しいことも楽しいことも、悔しいことも悲しいことも起きる。

三つ目は
人には、ふさわしい『とき』があるということ。

みなさん(講演で語りかけた中高生たち)は、いま『学ぶとき』。
学べる環境にいることの幸いを知って
ぜひ学んでください。

どれだけお金を稼ぐか、どれだけ有名になるかではなく
どれだけ高く社会のお役にたつことができるかが大事。

自分の過ごしている半径5メートル(身近な毎日会う人)以外の人・情報と触れることも大事。
学校と家族だけでない人の話を知ること。

それには本を読むこと。

理系の人は文系の本を読み、文系の人は理系の本を読むとよい。
私(尾身会長)も、医学に進む前に法学部で勉強したことが
あとですごく生かされた。

今は真面目なことを言うのがダサいという風潮があるが、
LINEで簡単にできる、上っ面のやり取りだけでは(人生は)浅い。
いつもいつも「人生とは」と考え続ける必要は無いけれど
時には、深く「どう生きるべきか」を真剣に考える時間をとってほしい。

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いかがでしたでしょうか。

尾身会長の言葉は
中高生だけでなく
人生100年時代を生きる大人たちにとっても、響く内容だと思いました。

今日、仕事ができること
学ぼうとすればいくらでも学べる環境にあること
その幸いを感じながら、月曜日をスタートしたいと思います。

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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