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月曜メール

Vol.437 【ありがとうをいわれるように、いうように】

おはようございます。
北日本は大雪が続いているようですね。

関東生まれの私より
ずっと雪との生活に慣れ親しんでいらっしゃると思いますが、
近年の天候の崩れ方や荒れ方は驚異的なので
どうぞお気をつけてお過ごし下さい。



さて、昨日のこと
「かんてんぱぱ」という商品で知られる寒天メーカー
伊那食品工業の塚越寛会長の講演会に行って来ました。

48年間増収増益
「社員を心底大切にする経営哲学」を実践されており、
全国に信奉者も多い経営者の方です。

その塚越会長が若い頃に
営業で訪問したお客様先で
壁に掲示されており、
感動し、以来座右の銘にされている言葉が
冒頭の『ありがとうといわれるように、いうように』でした。

『感謝することが大事』とは
誰でも聞けば否定しませんが、
恵まれている事ほど
当たり前になってしまい、
日頃は忘れて過ごしてしまいます。


塚越会長は若い頃に結核を患い、
高校の同級生が順調に大学に進学していく中で、
たった一人
3年間もの闘病生活を強いられました。

この時、病室から窓の外を眺め
外を歩いている人達は
なんと幸せなんだろう、と
健康のありがたみを痛感し、
それがその後の人生で
働けることのありがたみとなり、
寸暇を惜しんで努力する生き方につながっていったそうです。



阪神淡路大震災や東日本大震災など
命や生活を一瞬で奪われる事態を目にした時は
限りある命を思い、
一生懸命に務めを果たそうと心に誓うものの
日々の雑事の中では
感謝よりむしろ不平不満がわきがちです。

この「ありがとうといわれるように、いうように」という
優しい言葉であれば、
短くて覚えやすく
日々繰り返し思い起こし、
信条にしていきやすい気がします。



「ありがとうといわれるように」と
相手の立場を思うことは、
一見相手の為になる行為のように見えて
「人を思いやれる自分を育てる」自分のためになる行為に他なりません。

世の中、相手の為にならない行為は
巡り巡って自分の為にもならないものです。

真に相手の為になる行為であれば
自分の為にもなっています。

よく「あちらを立てればこちらが立たず」と
相反する事象に悩みますが、
本来は誰かの犠牲の上にどちらかだけが良いことなど
巡り巡って、誰にとっても良いことではないのです。

どちらにとっても
これなら良いといえる(少なくとも今までよりは良い)解を見つけるために
思案すること、試行錯誤すること、行動してみること
その努力や挑戦を惜しまないこと。

一歩踏み出す前は
その試行錯誤が途方もなく感じられるのは
行動を起こしていないからで、
昔の人が言ったように「案ずるより産むが易し」
踏み出してみると
「なんだ、もっと早くからやればよかった」と思うことがたくさんあります。



『ありがとうといわれるように、いうように』

身近な人の幸せを常に追求した生き方で
豊かな人生を実現した先輩の言葉をとりいれて、
私も
出会った大切な人々の幸せを求める生き方の実践者でありたいと思います。

 


今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。



YPP
五味渕紀子

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