Vol.415 【「善意の解釈」を習い性にする】
おはようございます!
お盆休み明け、通常営業のところが増えてきましたね。
7月の酷暑ほどではなく
最近は全国的に過ごしやすい朝を迎えているようです。
さて私が愛読している本の中に
昭和と平成の名経営者
稲盛和夫さんの著書があります。
先週月曜メールでご紹介した「能力は未来進行形」も
稲盛和夫さんの言葉です。
今日は、稲盛和夫さんの本の中から、ある一節を共有させていただきます。
[引用はじめ]
「善に見る習慣」
どうせ主観に左右されるのであれば、人の善意を信じ、
ものごとを善に見ていく習慣をつけるべきだと私は考えます。
否定的なものの見方は、人を成長させることもなく
問題の解決ももたらしません。
しかし肯定的な見方にもとづく認識や判断は
良き結果をもたらすのです。
[引用終わり]
いかがでしょうか。
特にインターネットを介して
お客様はもちろん
チームメンバーとさえ
直接顔を合わせずに仕事をすることが日常である私達には
とても大切な考え方だと思います。
「ありがとう。助かったよ」の一言も
素直にそのまま解釈すれば
嬉しい言葉になりますが、
「そうは書いているけれど
本心はわからない。
もしかしたら、
不満を持っているんじゃないか」と
疑おうと思えば
いくらでも悪い方に考えることができてしまいます。
直接会って、
笑顔と弾んだ声でお礼を言われたら、
本当に感謝されていると
実感できます。
パソコン画面の文字の羅列から
同じような実感を得るには
想像力や、良い解釈をするコツも必要になります。
最近は、ウェブ画面ごしに
ミーティングすることに
慣れてきたお客様も増え
以前よりも
やりやすくなってきました。
やはり、五感を使うこと
ウェブ画面ごしであったとしても
「顔を合わせて話す効果」は大きいなと感じています。
とはいえ、
殆どの時間を家の中で
一人で作業することが多い環境には違いなく
だからこそ、
この「善意に解釈する習慣」をぜひ皆で身につけていきたいと思います。
それには「お互いをよく知り合うこと」が大事になります。
あまりよく知らない人について
善意に解釈するのは
なかなか難しいもの。
世の中には警戒すべき情報が氾濫しています。
けれどひとたび仲良くなると
ちょっとした行き違いがあったとしても
すぐに修復されます。
よく相手を知ろうとすることも仕事上、大切な工夫です。
そして、もう一つは「自己開示」に習熟していくこと。
「仕事相手とどこまで親しくなってよいのか」と
悩む方もいると思いますが
最初は
たわいないお天気などの話題も含めて
住んでいる土地や
家族やペットの話題
趣味やハマっていることなど
知られたくないことをさらけ出す必要はありませんが
仕事をする人と
「仲良くする」
「警戒心をとってもらう行為」は
自分から積極的に行おうと思えば
実はいくらでも
やりようはあるものです。
そこも含めて「善意の解釈の効果」を普遍的な真実と信じてほしいと思います。
中には偶然(私には必然のように思えますが)にも
同じアーティストが好きで
コンサートの話題で
チャットがとても盛り上がっている
お客様とメンバーさんも居ます。
ここで
「仲良くなること」は目的ではなく
仕事をするために
仲良くなるように
あくまで「手段」と捉えがちですが、
よくよく考えてみると
「世の中で出会った人と仲良く過ごすために
仕事という手段がある」
という見方も出来ます。
これも私なりの「善意の解釈」です。
「自己開示でうまくいくはずがない」という解釈も成り立ちますが
「お客様やメンバーと仲良く仕事できる状況って素敵」と思うなら、
日々
「善意の解釈」を重ねていくことは
きっと役立つと思います。
出会った人と人が疑心暗鬼になる世の中ではなく、
お互いを知り、尊重しあい
幸せに過ごす世の中にしていきたい。
そのために、仕事を通じても
「善意の解釈を習い性にしていくことに努める」。
一石二鳥どころではない価値があると信じています。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子