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月曜メール

Vol.416 【自分を活かす。相手を活かす】

おはようございます!
早いもので8月最後の週となりました。
今年は暑さが特に厳しく
夏を存分に味わえている気がします。

さて、
週末に読んだ本で面白いワークを見かけました。

乗っていた船が難破して

一人は目を怪我して見えなくなり、
もう一人は腕を怪我して手が使えない状態になった
という「想定」で始めます。

目の見えない役の人は目隠しをして
手が使えない役の人は両手を縛り使えないようにします。

その状態で、
そのペアには段ボールやガムテープなどが渡され
「新しい船」を作ります。

目が見えて手の使えない人が指示を出し
目の見えない、手の使える人が船を作ります。

「自分が出来ないことを出来る相手」がいて、
「相手が出来ないことを出来る自分」がいる。

お互いが出来ることをやり、
出来ないことを補うことを学ぶワークです。

日常生活は、まさにこのワークの連続なのですが
えてして
自分が出来ることは相手も出来るだろう、という前提で物事を進めようとして苛立ったり、
相手が出来て自分が出来ないことがあると
自分を責めて落ち込んだりします。

「本当に必要なのは
お互いの良さを生かして
助け合い
物事を成就させていくこと」なのに、
実に遠回りになるような思考回路にハマることがあります。

「了見が狭い」というか、
私の場合、典型的なのが家事の分担への不満でしょうか。

「私がこんなにやっているんだから、ちょっとはやってよ」
とやってもらったことより
やっていないことに目がいって、
ついつい不満を募らせて
せっかくの家族の時間を台無しにしたことが何度もあります(恥ずかしい話ですが)。

自分が出来ないことを出来る人がいる。

人が出来ないことを出来る自分がいる。

これが真理であり、
人はもともと一人では生きられない代わりに
集団で助け合う知恵を授かった生き物です。

自分が出来ることは、自分にとっては「出来ていること」だから
「(人にとっても)カンタンだろう」と思ってしまい
相手に要求したり
もしくは「こんな事は誰でも出来る」と思い込んで
「出来ること」にカウントしない人もいます。

実は得意なことは人により様々。

そして「何もできない人など居ない」
自分も世の中の「貴重な戦力の一人である」ことに
出来るだけ早く気付くことが大事なことだと感じます。

そうでないと、せっかくの「出来ること」を生かさないまま
「自分が出来ないこと」に目がいってしまうと
人生の充足感が減ってしまいます。

「唯一無二」の才能ではなくても
日常の中で周りを手助けするポジションは
既に与えられ
日々、自然と役に立っているはずなのです。

ふと「人と比べて落ち込んだり、人を責めたりする時間」を過ごす自分に気がついたら、
【人は自分の出来ないことが出来る。自分は人の出来ないことが出来る】という真理を思い出して、
「お互いを活かすあり方」を考える時間に変えたいと思います。

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる1週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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