YPP月曜メール 私の思うことVol.625 【想定外の出来事に出会った時の魔法の言葉】
おはようございます。
8月ですが、関東は
避暑地かと思うくらい涼しくて快適な朝を迎えています。
皆様の空はいかがでしょうか?
さて
日々心穏やかに暮らしたいというのは
多くの人の願いかと思いますが、
ビックリするようなハプニングが
次々とやってくるのが世の常です。
そんな時、
今から十数年前に受けたある研修を思い出します。
インプロビゼーション(即興劇)を取り入れた営業研修の中で
「ちょうどよかったゲーム」というのがありました。
以前の月曜メールでもご紹介したので
ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
一人を『社長役』にして
あとの参加者は
『社長、大変です!〇〇がありました!』と
なにかハプニング(好ましくない出来事)を報告します。
社長役はまず
『ちょうどよかった!』と決め台詞を言って
なんでもいいから
ちょうどよかった理由を即興で述べる、というだけなのですが
やってみると非常に示唆に富んだワークでした。
例えば、、、
「社長、大変です!倉庫が燃えています!」と報告を受け
「ちょうどよかった!。。。ええと、、、そう、、そうだ!
その倉庫はちょうど処分しようと思っていたんだ!」という具合に。
脳は、発した言葉に瞬時に反応して
「ちょうどよかった!」と思える理由を探しに行きます。
(驚くほど忠実に!)
もし「ちょうどよかった!」の台詞がなければ
次の打開策は瞬時に浮かびにくくなります。
例えば
「ちょうどよかったな」の反対は「それは困ったな!」。
あの研修を受講してから十数年後、、、
ハプニングの時に、瞬時に思い浮かべる言葉は
「それは困ったな!」。
ハプニングの瞬間に「ちょうどよかった!」と思えるほど
発想の達人になるにはまだまだ修行が必要ですが、
ふとこの研修を思い出して強引に
「ちょうどよかった!」と口に出してみる。
それでも脳は忠実に、ちょうどよかった理由を
探しに行ってくれます。
1日2日で解決できる程度のハプニングではなく、
なかには中長期戦の課題もあります。
介護や闘病などはそう簡単に状況が変わるものではなく
行ったり来たりを繰り返します。
さすがに「ちょうどよかった!」がふさわしくない時は
「今までだって、なんとかなってきたじゃないか!」
そんな言葉も使います。
ある本には
「難しい局面の時ほど
『面白くなってきましたよ』と笑顔をみせる」と書いてありました。
聞きかじった話ですが
軍隊では危機の時は笑え、というルールもあるらしいです。
とにかく、脳や身体の反応には
今まで生きて見聞きしてきたことを蓄積していて
沢山の引き出しから
ものすごいスピードで情報を探して取り出してくれる
素晴らしい機能があることは間違いないです。
どうせハプニングが起きたなら
その「素晴らしい機能」を駆使するチャンス。
今日ハプニングがあると予告するわけではありませんが
コロナで急な対応に迫られる職場も多い昨今
「困った!」を発する代わりに
「ちょうどよかった!」と言うチャンスがあるかも知れません。
私もちょうど今日、そんなチャンスが訪れました(笑)。
何事も「今日が最後ではない」「まだまだ生きている」。
元気に明るく【ある】だけで解決しそうな気になれるから
人間というのは、逞しく出来ているものだなとつくづく思います。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子