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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.624 【いっそ、作家になったつもりで】

おはようございます。
曇天でやや涼しい朝を迎えている関東です。
皆様の上空はいかがでしょうか?


さて先週参加したオンラインイベントで
ある方が
「うちの会社にはユニークな制度があって・・・」と
『RYB制度』というものを紹介してくれました。

『RYB』の内訳は
『R・・・Red(赤)=ミス・クレームの発生』
『Y・・・Yellow(黄)=クレーム寸前の出来事』
『B・・・Blue(青)=ミスがない仕事』だそうです。

この『RYB』の評価順位が、何ともユニークなのです。

通常なら『B・・・Blue』が評価されそうですが
この会社は真逆。
評価の高い順に、R・Y・B なのだそうです。

ミスやクレームは、
『会社にとって改善をするきっかけ・成長につながる出来事』なので
それを起こした人を高く評価するのだ、と紹介者は仰っていました。

確かにそういう制度があれば
ミスを隠そう、という心理も無くなりますし
積極的に『ミスを今後に活かそう』という発想に繋がりますね。

大変良い制度だと思いました。
(YPPでもやってみるべき?ご意見あればぜひお寄せください)

そして
何かに挑戦したり、新しいことをやる時には
最初からノーミスにはならず、
挑戦しているほど、必然的に『R』や『Y』が多くなることから
新しいことへのチャレンジ精神も、
こういう制度があると養いやすいなと思いました。

ただ、、、その会社に属していない私たちが
この『RYB制度』を一人で実行しようとしても
やはり、ミスはなるべくしたくないし、
起こした後に、自分自身に『高い評価』もつけ難い(苦笑)。

もう、本当に落ち込みます。。。

そこで、、、
ふと思いだしたことがあります。

小説家や脚本家、漫画家などがよく
『物語の中で、登場人物たちが勝手に動いていくのに従って筆を進めた』といった表現で
創作活動を語ることがあります。

あれは、勝手に動く、というより
最初に物語に登場人物を配置する際に、『キャラクター(人物像)』を設定しているので
その設定に応じた動き・役割を登場人物がやっているに過ぎないそうなのです。

つまり、正直者は、物語を通して正直であることが求められるし
裏切者は、ある場面で裏切る行為をすることが(物語の中の役割として)求められます。

小説家が物語を作っていくには違いないのですが、
登場人物にある『キャラクター』を設定した時点で、すでに
各人物に『言動の縛り』が生じるのです。

私たちは、当然、自分の人生の『主人公』なのですが
日々それを意識して行動してはいないので、
キャラクター設定も、あいまいです。

そこで、、、
たまには、自分の物語の作家になったつもりで
『主人公(自分)』のキャラクター設定を試みてみる。

例えば、こんなキャラクター設定はどうでしょう。

『正直者で頑張り屋さん。時にはうっかりミスをして落ち込むこともあるけれど、
周囲のために明るく立ち直り、また成長を続けていく』というヒロイン(もしくはヒーロー)。

そういう人物設定をしておいて
ミスをした自分を、作家のような目で見つめてみる。

RYB評価制度はないけれど、
自分自身で、自分がやったミスの意味と
それがチームに貢献する「意義」(改善・成長のきっかけ)を考えてみる。

落ち込むだけでは終わらない
新たな視点を持つために、
自分の人生を描いている『一流のストーリーテラー』気取りでその情景を眺めてみる。

何も起きなかった日よりも
ヒロイン・ヒーローとして、物語性に富んだ魅力ある一日に見えてきます。
(作家にとっては特に)

妄想の一種かもしれませんが、
脳を良い方に使うトレーニングとしては、大変有効だと思います。

名付けて、【一人RYB制度】。
ミスをしない人も、
ミスをしたあとに落ち込まない人もいないのですが
ミスを宝にできる人は、こんな「脳トレ」も含めての体験を経て
【熟練】になっていく人だと思います。

YPPではよく
ミスが起きたらやることはまず、3つ
「まず、お詫び。次に対処。そして再発防止策を作って共有」と言っていましたが、
そのあと、4つ目として
「自分自身に(ミスをする前より)高い評価をする」を付け加えてもいいですね。


今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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