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YPP月曜メール  私の思うことVol.626 【いつかできなくなることが、出来る今日】

おはようございます。
9月に入りました。
このところ、涼しく過ごしやすい朝が多い関東です。
皆様のところはいかがでしょうか?



さて先週末、
8月に手術をした叔父の快気祝いで
久しぶりに親戚で集まりがありました。


叔父いわく
「70代に入っても衰えはあったけれど
 80代に入り、ガクっときた」と。


人により個人差はもちろんあるのでしょうが、
生前に義母も、まったく同じことを口にしていました。


「紀子さん、その時がきたらわかるわよ」と。


今はまだ起きていない先のことばかり考えても仕方ないですが
ふと
「今できることが出来なくなる日が来るのだろうなあ」と思う時があります。


そして
「いつかできなくなることが、出来るのが、今日なのだ」とも。


義母が晩年、一人暮らしが難しくなって
同居をしていた間に色々な言葉を遺してくれたのですが
印象深かったのは
「その時がきたらわかるわよ」と
「やれることがあるのが幸せ」でした。


義母は子育て期間に、
夫(私の義父)の経営する会社の経理をしながら
自分でも、別に会社をつくって(個人事業主みたいな形で)
バリバリと仕事をしていた人でした。


私からみると「バリバリ」ですが、
義母からしてみれば、
全くわからないところから、おっかなびっくりスタートしていき
その過程では大失敗をして
「もうそのお客様の近所は通りたくなくなるぐらい」
恥ずかしく、嫌になったこともあったそうです。


義母や、仕事仲間の人たちが起こした当時の失敗談は
私自身が仕事で大失敗をするたびに
思い出しては励まされるエピソードでした。


そしてどんな恥ずかしい失敗談があったとしても
「でも、仕事をしていた頃が一番楽しい時代だった」と
晩年、懐かしそうに何度も語っていました。


「紀子さん、大変でしょうけど、今が一番楽しい時期なのよ」と。


間違いなく、そうなのだろうと思います。


仕事をしていれば
色々な予期せぬ出来事も
自分の未熟さを痛感する出来事も、なくなりません。


でもいつかは
そのドキドキを味わえない「引退の日」がやってくる(かもしれません)。


最近は、人生100年時代と言われる中で
「生涯現役」を目標にする人も増えた気がします。


私も晩年に「今日もやることがない」という日ばかりが続くより
「今日もああ忙しい」と、家事にせよボランティアにせよ、
なにかしらの用事で楽しく過ごしていたいと願います。


近年の脳科学では、
脳は決して衰えるばかりではなく
年齢を重ねるほど発達する部位も見つかって、
死ぬまで成長できることも明らかになってきました。


とはいえ
いつの日も「今日が一番若い日」。


「いつかできなくなることが、今日は出来る」ということも
一日を大事にするために、感じていたいなと思います。
(とくに『ああコレめんどくさいな』と思ってしまう時などに)



今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。


YPP
五味渕紀子

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