YPP月曜メール 私の思うことVol.651【人生の達人が教えてくれた『答え』は】
おはようございます。
今朝は全国的に良く晴れているそうですね。
私の住む町では、青空に富士山がくっきりと見えています。
さて先日、
リッツカールトンという名門ホテルの日本支社長を務め
長年、ホスピタリティ教育に携わってきた
高野登(たかの・のぼる)さんとお会いする機会をいただきました。
「クレド」教育の第一人者
著書や講演も多く
通常なら、客席から遠くに眺める著名人ですが
知人の紹介で、幸運にも少人数でのランチでした。
主催者が気を利かせて
「あの高野さんとの貴重な時間だから」と
私たちに『自己紹介文と高野さんへの質問』を準備するよう勧めてくれ
当日はテーブルに印刷したものをセッティングしてくれました。
お食事が始まって和やかにおしゃべりをしながらも
そこに集まった「高野さんファン」は
みな、自分の質問の答えを聞きたくてウズウズしています。
ようやくお食事が終わりデザートが出てくるころ、
集まった面々にとっては食事よりメインの
「質問への回答タイム」。
それぞれが仕事での悩みや、今後の指針をもらおうと
固唾を飲んで、高野さんの一言を待ちました。
「さあ、高野さん。いよいよ質問タイムです」とホスト。
高野登さんは、テーブルに座る7名を見渡して
にっこりと微笑まれながら
『答えは・・・・・・・、言いません』とおっしゃいました。
その瞬間、わかりました。
ああ、これぞ教育だなあと。
手取り足取りなんでも説明するのが「教える」ではない。
答えは、自分で体験しながら会得していくもの。
『ありません』ではなく
『言いません』。
それぞれの質問の答えは
長年多くの人を束ねて仕事をしてきた人なら
すぐに「これは、ああやるとよいだろう」と答えは分かります。
ただその答えをパッと説明するのではなく、
自分で考えて、やってみて、自分で会得していくことが大事だと
高野さんは教えてくださったと解釈しました。
ネット検索すると
(最近はAIに質問すると)
もっともらしい文章はいくらでも出てきます。
でも、書いてあることをうのみにしてやるのと
自分で考えてやってみるのは大違い。
本にもネットにも、色々な「教え」があるからこそ
「考える」ということを横着せず
ぜいたくな「学びの時間」として味わいたいと思います。
そして
「答えは、、、、言いません」と言われた瞬間から
「聞こう」ではなく「探そう」となるのが、おもしろい脳の作用です。
今週も学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
『一人でも多くの人に、仕事の喜びを』
おまかせ事務代行YPP
五味渕紀子