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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.600 【励ます言葉と心のマッサージ】

おはようございます。

今朝も関東はよく晴れた月曜朝を迎えています。
皆様の上空はいかがでしょうか?

快適な暮らしの中にあって
心地よい時間を過ごせることが心底幸せなはずなのですが
隣国に攻められて家族が離れ離れになっているニュースをみると
予定通りの日常を過ごせることの貴重さと
幸せであることに、悲しみが混ざる複雑な心境になります。

過酷な環境下に置かれたとき
一番捨ててはいけないのは「希望」だといいます。

大好きで尊敬しているオードリー・タンさん(台湾のデジタル担当大臣)について書かれた
近著が届き、その中に心をあかるくする術があったので、本日はそれをシェアしたいと思います。
(引用が長めですが、どうぞお付き合いください)

出典:まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう
オードリー・タン[語り] 近藤弥生子[執筆] SB新書

以下はネットでの「炎上」について言及している際の
意見の違いについての議論から派生した、オードリーさんの言葉です。

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心得は「ガラスのハート」にならないこと

インターネット上でこうした状況を目にしている、
もしくは体験している皆さんに、私から一つお伝えしておきたいのは、
「ガラスのハート」にならないでくださいということです。
この世界で起きている言い争いの原因は、大部分が「ガラスのハート」に起因・関連しています。
台湾では「地雷を踏む/踏まれる」と言います。

私自身、不快な地雷を踏まれてしまった時には、心のマッサージをすれば
(あるいはいつもより長く睡眠をとれば)、だいたいその不快な気持ちを拭うことができます。
何か嫌なことがあったら、次からもうそんな気持ちにならなくて済むように、
また、言い争いをしなくて済むように、自分なりの対処法を用意します。
たとえばネガティブなことがあっても、ユーモアを持って対処するとか、そういったことですね。

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このあと、日本とのトークイベントにリモート出演した際に、
オードリーさんのマイクが収音しなかったトラブルに対して
「私の脳波が強すぎたためでしょうか」という冗談で会場をなごませ
マイクへの距離を近づけて問題が解消した際にも
「自分から前に数歩進んでこそ、コミュニケーションはスムーズになります」と
言って、イベント参加者を笑顔にしたエピソードを披露していました。

「もし、会場スタッフを叱責したら、きっと大変不快な状況になったことでしょう。
これも、ユーモアを用いて面白さや新しい連想を促し、
『心のマッサージ』を行ったということです。

とオードリーさんは述べています。

ほんの一例ですが、「心のマッサージ」は自分だけでなく
周囲の心もほぐすことができる、素敵な行動や言葉だと思います。

コロナが続いていて、健康不安や経済的な心配が尽きないなかで
今度は、本当に驚くほど悲惨な戦争が深刻化してきて
これで、心が疲れないわけがない、と思います。

ただ比較的、平和で安全な日常を過ごせるところから
もっと深刻で大変な状況にある人へ支援の手を差し伸べられるためにも
まずは、できるだけ健やかであること、心穏やかであることも
大事なことだと思い、
オードリーさんのメッセージを紹介させていただきました。

本当に大変な状況だからこそ希望を持つこと、
ちょっとしたトラブルにはユーモアをもって対処する術を磨くこと
そんな少しずつを積み重ねて
自分と周りをあかるくしていきたいと思います。

今週も、健やかで笑顔あふれる一週間となりますよう。

YPP
五味渕紀子

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