YPP月曜メール 私の思うことVol.560 【制約条件や過去の経験則より、目的にフォーカスしよう】
おはようございます。
梅雨の晴れ間、薄日が差している月曜の朝です。
皆さまの上空はいかがでしょうか。
さて仕事でよく感じるのは
「過去の経験則」に思っている以上に縛られていることです。
「今までこうでしたから」という従来の形に基づいて判断すると
一見、間違いがないように思います。
でも、
「もっとこうできたら、よかったよね」という
何かしらの反省、再発防止、改善などの話し合いの席では
その仕事の本来の「なすべき姿」「ありたい改善後の姿」から考えると
過去の経緯からジャッジした判断では、
逆効果の結果になっていた、ということがよくあります。
なぜ、過去から判断してしまうのか。
制約条件の中で考えてしまうのか。
もしかしたらそこには「間違えたくない」という潜在的な気持ちが
大きく働いているのかもしれないと考えます。
お客様のために、
「もっとよくなるために」という基準で物事をみると
その時点で「過去と同じで良い」という前提は崩れます。
なにかを変えよう、ということが前提になります。
『創意工夫』という言葉は誰もが知っているのに
日常的には
創意工夫よりも「(自分にとっての)安全策」過去の経験則で
動きがち。
「あれは過去反対された」
「これは出来ないと言われた」と
制約条件からジャッジすることが、ままあります。
そんな時に一歩踏み込んで
なぜ当時は「反対」「出来ない」だったのか
その背景を考えてみると
技術が伴っていなかった、環境が伴っていなかったなど
「当時の事情」が浮かび上がってきます。
進歩目まぐるしい中で
「当時」と違う今、
新たな判断と改善が求められるのに
つい「過去言われたこと」=制約を前提条件にしてしまうのは
つくづく勿体ないと思います。
本来どうありたいか、
お客様はどうしたらもっと喜んでくれるか(私たちの仕事によって、より楽に快適になって頂けるか)を
追求することは
習慣づいていないと、
途方もなく難しいことを考えなくてはいけないと
“錯覚”するかもしれません。
難しいと感じるのは
いきなり満塁ホームランのような秘策を目指すから(笑)。
まずは打席に立ってバットを振ってみるだけ、でいい。
変化というのは一度で変わることは殆どなく
大半は“少しずつ進むもの”なのです。
そして長い目で見れば
過去と同じことをやっていることが安全だったことはなく
変化対応できたもの(だけ)が生き残っています。
どちらがより安全なのか。
お客様にとっても、仕事を提供する自分にとっても
実は「変わり続けること」が唯一の安全策。
制約条件から物事を判断しそうになるとき
過去の経験則から判断しているときに、ふと
「この前提で考えてよかったのかな?」と視点を変えてみて
【目的】から物事を見直してみる。
そんなことが習慣づいてくると
「変えていくことが楽しい世界」が待っています。
ちょっとずつで良いから
「今日は何を変えてみよう?」と自分に問いかけるのも
お薦めの習慣です。
周りでも気づけば変わっていること(お手本)が沢山あります。
自分の仕事だけ、自分の業界だけ、国内だけを見ていると
そう変化が感じられなかったら
周りの仕事、ほかの業界、海外に目を向けてみれば
やっぱり「変わり続けている」と感じられるはず。
良い習慣は一日も早く身に付けたいもの。
ぜひ「過去の経験則」ではなく「目的」にフォーカスして
変えられるものを変えていく努力を惜しまない。
そんな仕事の姿勢が
次の発見を呼び込んでくれ、やがてそれは仕事だけでなく
主体的に生きることにも繋がっていきます。
今週も学びと成長の機会に恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子