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お知らせ一覧

月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.545 【視野のストレッチを心掛けてみよう】

おはようございます。
13日深夜の地震にあわれた方には、お見舞いを申し上げます。
幸い、今のところ
宮城・福島メンバーの方々からは無事のご報告を受けており、
こうやって毎週の月曜メールをお届けできることを改めてありがたく感じる朝です。

さて
土砂災害で、交通手段がなくなって不便を強いられている人がいる一方
今日も、変わりなく通勤電車で職場に向かう人もいます。

コロナ禍で不自由な生活を強いられている感覚はありますが
それでも、比較的自由に動ける・動けない状況の違いや
身の安全が確保されている・されていない違いは、
国を超えれば、それこそ天と地ほどの大きな差があります。

先週、オリンピックに絡んで森元会長の辞任騒動があり
大きく報道されていましたが、
もっと深刻で、本来世界が注目すべき課題が
(あまりに長い時間、課題として存在してしまっているせいで)
見過ごされているのが世の常なのだなと感じました。

インターネットが発達して
世界中の情報を手に入れやすくなったけれど、
活かし方はまだまだ道半ば・・・。

とはいえ、世界は多くの課題解決に挑む人たちで
一歩ずつ前進していることも、また事実です。

最近読んだ本の中に
『視野のストレッチ』という表現があり
とても印象深く残りました。

生命科学研究者であり
ジーンクエスト代表取締役 高橋祥子さんが書かれた
「生命科学的思考」(発行 NEWS PICKS)の一節です。
以下引用させていただきます。

ーーーーーーーーー
【愚かな人はいない。視野の共有が不十分なだけ】

取引先であれ部下であれ、誰かと仕事をするとき
「自分としてはすぐにAをしてほしいのに、相手はなぜか先にBをやろうとする」といった経験はないでしょうか。
いわゆる「認識のずれ」や「意思疎通ができていない」状態です。

(中略)

意思疎通の問題も結局のところ、見ている視野が異なるために起こっています。

(中略)

この問題を解決する簡単な方法は、視野の共有です。
なぜ自分はAという仕事を先にやってほしいのか、それは一ヵ月先のことに影響するからだ、と
説明し、相手が一ヵ月先のことも見られるよう視野を共有すれば解決できます。

(中略)

「自分が言っていることを相手が理解してくれないのは、相手が愚かだからだ」と考えてしまうことは
ナンセンスです。
その人の見える視野は得られる情報量によっても変わってくるものなので
「あの人は視野が狭い」などあたかも先天的な資質かのように優劣を決めつけるのではなく、
自分に見えている視野を共有すればほとんどの問題は解決できます。

(別章から引用)
視野はただ単純に広げればいいわけではありません。
どの視野で物事を見るか、その設定を自由に出来る能力こそ必要なのです。

ーーーーーーーーーーーーー

引用以上

上記は、「生命の原則」を知ったうえで、
ビジネスへの応用をいかにするかという章で書かれているものだったのですが、
「視野を自由に伸び縮みできる能力」が
ヒトの持つチカラとして、大変印象的でした。

自分の視野が広がったり狭まったりしている感覚を
日常的には意識しないことが多いですが、
おそらく、自然とやっているのでしょう。

裏を返せば
常に、世界の一端を、ある方向からある範囲を見ているに過ぎないということで
より謙虚に素直に
今まで見てきた角度からちょっと意識を変えて、
いろいろな方向やスパンから見てみようと心掛けることは
「視野のストレッチをする」ことであり
考えるチカラを、筋トレに例えてみれば
柔軟性をもつのには、非常に有効だと考えます。


難しい課題、新しい課題の前に
つい「自分にできることの僅かさ」が先に目に入りますが、
そんな時こそ、視野のストレッチ!

今すぐできることもあれば、
1週間かけて出来ること
1カ月かけて出来ること
半年かけて出来ること
10年かけて、じっくりと取り組むべき長期的なこともあります。

幸い、人生100年時代。
(これは決して世界標準ではなく、この時代にこの国で暮らしているからこその恩恵です)

子供のころに想像していた以上に「何かに取り組める時間」があります。
そして、前述の高橋祥子さんはこうも仰っています。

「生命は『失敗許容主義』である」

今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。
学びのチャンスに恵まれていることに感謝です。


YPP
五味渕紀子

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