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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.544 【「考えるチカラ」を養うこと】

おはようございます。
2月2回目の月曜メールです。

今日は新人の頃を振り返って、
その反省を共有したいと思います。
思えばかなり生意気な社会人一年目でしたが
今振り返って、一番勘違いしていたことの一つが
[仕事は教えてもらえるもの]という甘えた意識でした。

先輩たちは「正解」を知っていて、自分は知らない。
だから、教えてもらおう、という気持ちがありました。

なので、わからない状況に困惑したり
わからないことを会社のせいにしたりしました。

今思えば、
できない新人を育てるために
「考える機会」を沢山もらっていたのだと分かります。

あれからだいぶ経験値を重ねて
わかってきたのは
「正解」は一つではなく、常に幾通りもあり、
歳を重ねても、試行錯誤は続くということ。

答えは「自分ではない誰かがもっているもの」で
「自分は誰かに教えてもらえるもの」と思っているうちは
いつまでも「考える行為」「考える時間」をチャンスとは感じられない状況が続きます。

考えることが簡単ではないとき、
つい「しんどい」「つらい」と
感じてしまう時がありますが、
どんなお題にせよ、
「考える」という行為・時間こそ
なにかの体得に繋がっている「貴重な過ごし方」。

「考えること」を習慣にするには
その時間を得られた幸運に感謝することから始めてみると
視界が開けてきます。


ある修行僧の方の著書にあったエピソードです。
祭壇の飾りつけを間違えて先輩に叱られた時
「教わっていない!」と思わず言い返したところ、
先輩から静かに
「見せてきた」という返答があり、ハッとされ
なんでも教えてもらおうと考えていた自分が恥ずかしくなった、という話がありました。


日頃から「わからない・わからない」という口癖を呪文のように頭に思い浮かべていると
あまり良いアイデアは出てきませんが、
「どうしたら、もっとよくなるかな」とか
「(お客様にとっては)何が快適だろう」など【あるべき姿】を考えてみると
意外とシンプルに、答えが出てくることがあります。

そして世間にあるさまざまなお手本もまた、目に入るようになります。

思い浮かんだ正解以外にも、幾通りも正解があるとしても
一旦導き出した正解(らしきもの)にむかって、歩き始めてみると
【実行したからこそわかる発見・体感値】が得られます。

コロナ禍においての行動も、
国の方針や専門家の意見も聴きながらも
最後は自分自身で「どうあるべきか、自分ができることは何か」を考えているはず。

仕事においても
自分なりに「おそらく、こうあるべきかな」と考えてやってみて
その結果、予想と違っていたら、また修正を繰り返す。

そうやって経験値をあげて
考えるチカラを養うことは、金銭的な対価のほかに
人生に価値ある学びをもたらせてくれる、仕事の恩恵と信じています。

今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。
学びのチャンスに恵まれていることに感謝です。


YPP
五味渕紀子

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