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お知らせ一覧

月曜メール

vol.430 【目的を知ると変わってくる仕事への姿勢】

おはようございます!
早いもので、今年も残り1か月を切りました。
12月最初の月曜メールをお届けします。



さてこの月曜メールで何回か「石切り職人の話」をご紹介したことがあります。


「いまいましい!」とイライラしながら石を切る職人
「ああ幸せだ!」とやりがいをもって石を切る職人


同じ仕事でも、やらされ感でやるか、目的意識をもってやるかどうかで
捉え方が全く違うという例え話でよく登場します。

参考:http://hiroshitasaka.jp/letter/7076/


先日それを自分自身で実感する出来事がありました。

東北のあるワイン畑の冬期ボランティアで、ぶどうの木々の防寒対策として
緩衝材(プチプチと呼ばれているビニール)とアルミ材を巻く作業に参加しました。


防寒対策が必要なだけあって、寒風吹きすさぶ、山の中での作業です。


初日、地元の農家の方とペアを組んだとき
「私で務まるだろうか。不器用で迷惑をかけてしまいそうだ」と頭の中は不安ばっかりです。
すると、緊張から糸を結ぶ手もおぼつかず、
我ながら、モタモタしていることがよくわかります。
「こんな遅い人と一緒で(ペアの人は)イライラしていないかな」と思うと
ますます緊張し、肩や指に力が入り、ほんの数本やっただけでドッと疲れてしまいます。


ペアを組んだ女性も「面倒な作業だね」と苦笑いしながらやっています。

「これをあと何本やらなきゃいけないのか」
1本やるのに10分ぐらいかかるのですが、残りはまだ1万本以上あります。
果てしなく続く作業のように思え、始めたばかりなのに、早くもへとへとです。
黙々と作業を続けながら、内心「休憩時間はまだかなあ」と思ってしまいます。


ところが、、、休憩後にペアを交代し
この事業のボランティアグループの人と一緒にやるようになったら
徐々に面白くなってきました。


「ベテラン」と組ませていただいたので、どうやったらやりやすいのか
コツを掴むと、さっきとは打って変わって
まず作業自体が楽になりました。


慣れてくると会話も弾み、初心者なりに相手がやりやすいやり方も見えてきて
「なるほど。ここを抑えると結びやすいんだな」と協力しあいながら作業すると
身体はきつくても、楽しさも感じられます。


その次のペアは、ワイン畑の創業者メンバーである農家の「名人」の方でした。


あまりの手際の良さにほれぼれします。
また名人との作業は、不思議なほど疲れません。
作業に余裕が出てくるので、確実な仕事をしながらも話に花が咲きます。


名人は、なぜこのワイン畑をつくるのかの背景をポツリポツリと話してくださいました。

原発事故で全村避難を呼びかけられたが、酪農をしていて牛を見殺しに出来ず、

自分たち夫婦だけ村に残ったこと。
自分たち以外に人がいなくて、村に一切明かりのない夜を過ごしたこと。
それでも最後は、牛を処分する決断をしなければならなかったこと
ある日、ここをワイン畑にしてワイナリーを造り、村を復興させよう、という話が来て、

畑を差し出したこと。


途中、何回か涙が出そうになる話もありました。
このワイン畑を絶対に、日本一の良い畑にしなければと自分の中にも使命感が宿ります。
日が沈んで底冷えするまで、一生懸命、枝を包む作業をしました。


その晩は、このワイン畑の事業を行う社長から
越冬に必要なことやワインを育てるために必要な様々な技術的な話
そもそもなぜ復興にワインを選んだのか、
「自分の代で完成しなくても100年構想で地方に産業を興したい」という
妥協のない本物のワイン造りに駆ける熱い思いを聴きました。


そして翌朝、別の方とまたペアを組みました。

西風が強いので、プチプチの緩衝材とアルミの防寒材は東側に折り目がこなければいけない。
水が少しでも入ると、凍って木を痛めてしまうので、折り目が上の隙間は水が入らないように縛る。

気をつけるべき点がよく理解できていれば
農家出身でなくても、私でも枝に防寒材を巻くことは出来ます。

何より昨晩、この苗木は相当な苦労を伴って購入してきたことを聞きました。
単にお金を払えば買えるものではなく、市場で中々出回らないので
苗木農家に足しげく通ってお願いして、やっとの思いで調達できたことを知っています。
「もう一本も無駄に出来ない」という思いにかられながら作業をするので
おのずと、一生懸命になります。


「あっちでボランティアの人が五味渕さんは仕事が丁寧だと褒めていたよ」と一緒に行った友人に言われ
さらに嬉しくなって自信もつきます。
ちょっと調子に乗ってペアの人に
「ここはこの方向から強く結びましょう」とアドバイスまでする始末。
集中力を切らさず、とにかく1本ずつ、このブドウの木を無事に越冬させてあげようという思いで

作業ができました。


いつもの仕事でも同じだな、と思います。

最初は教わった手順を再現するのに精いっぱいで、
「迷惑をかけるんじゃないか」とビクビクして
相手はそんなことを思っていないのに
一人で苦手意識を増長させ、必要以上に疲れています。

やがて慣れてくると
最初に教わった手順以外にも周辺知識が見えてきて
作業の中身が理解できるようになります。
疲れ方も、この段階で軽減されます。
ほかの人のスピードに追い付いていけるようになるのもこの頃です


そして仕事の成り立ちや根本からを深く理解すると
工夫したい点や、やるべき点が見えてきて、
その仕事の面白さや取り組む価値を感じながら
取り組めるようになります。
創意工夫や、チームメンバーへの声かけが出来るようになる、
提案したくなってくる、やりがいを感じられる段階です。


ある程度の量をこなしていくことと
好奇心をもって仕事をみていくと
このステップを確実に登っていきます。

仕事には、必ず何らかの意義や目的があります。
そこに気づき、面白さややりがいが感じられると
見える景色が変わっていきます。


今週も実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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