Vol.402 【潜在意識を味方につける】
おはようございます!
週末も今日もよく晴れている関東の朝です。
先週土曜日は運動会だったお宅も多かったようですね。
さて、皆さんは「潜在意識」がどのくらい
自分の生活、ひいては人生に影響を及ぼしているか
ご存知でしょうか。
「潜在(せんざい)意識」とは、あるウェブの辞書によると
「自覚されることなく、行動や考え方に影響を与える意識。心の奥深い層にひそんだ意識」と
書かれています。
一方で、対照的にあるのが
「顕在(けんざい)意識」です。
こちらは「自覚している意識」です。
例えば、何気なく行っている日常動作はほぼ潜在意識による脳の領域を使って行っています。
慣れた運転をするときに、いちいちすべての動作を意識しなくても
何気なくハンドルを握り、おしゃべりをしながらウィンカーを出し、右折できます。
自動車教習所に通っている頃は違ったはずです。
右折なら、ウィンカーを出す。ウィンカーはこのレバー。と常に意識をしていました。
パソコン操作もしかり。
ダブルクリックを最初に習ったときは「ここを二回押す」と意識しながら動作していますので
これは「顕在意識」で動いています。
ところが毎日パソコンを立ち上げて画面に向かうと
頭の中は、画面の文字を読んで色々なことを識別していますが、
ダブルクリックという動作自体は、「ダブルクリックをしよう」とは意識しないで自然に行っています。
このように人間が行動するときに「はっきりと自覚しながら行うもの」と
「はっきりと自覚しなくても、体が覚えていて反応しているもの」があり
顕在意識と潜在意識が同時に使われているのです。
ここからが今日の本題です。
顕在意識と潜在意識の割合は、どちらがどのくらい大きいか。
自覚をしていない「潜在意識」の方が圧倒的に領域が大きく
その割合は、95%とも97%ともいわれています。
一方で、自覚して行動する「顕在意識」の方は、ほんの数パーセントにすぎない。
生活の殆どの動作は「何気なく行っている」ということなのです。
歯を磨く。顔を洗う。毎日同じ電車に乗る。
「ようし、やるぞ」と思わずに行動していることが大半です。
顕在意識と潜在意識が戦ったら、ほぼ百パーセント「潜在意識」が勝つのです。
だから脳科学を勉強した人や、心理学を勉強した人
一流と言われるアスリートは、この「潜在意識」をいかにうまく使うか
体のトレーニングと同様に、自分の思考を変えていくことを非常に重要視しています。
実はダイエット成功の鍵も「潜在意識」が握っています。
何気なく食べてしまう日常を変えて
太る食材よりスリムを維持する食材に手が伸びるようになるには
「潜在意識を味方につけること」が必要です。
なにしろ、数パーセントと95パーセントの戦いですから
幼稚園児とヘビー級チャンピオンか横綱ぐらいに、「脳の領域」の力量差があるのです。
「顕在意識(自覚している意識)」だけでなんとかしよう、と思うダイエットは
脳の作用に逆らっているので、結局うまくいきません。
そこで大事なのは「潜在意識を味方につける」方法を知る、ということです。
メジャーリーガーの大谷選手やイチロー選手の子供のころの目標を書いたものが
メディアに取り上げられていましたが、
まさに、それが「潜在意識を味方につける」有効な手法です。
なりたい姿や目標を、紙に書いて目に入るところに掲げる。
よく受験生の部屋に「合格」と書いてあるのも
単なるおまじないではなく、脳科学的には理にかなっているのです。
脳は過去と現在と未来の区別がつかない、
事実とそうでないものの区別もつかない、という特性を生かすのです。
試しに「梅干しを食べるところを想像しないでください」という文章を読むと、
否定文なのに、梅干しの酸っぱさを思わず連想しています。
これが本人の自覚を超えた
そして圧倒的に領域がある「潜在意識」のしわざです。
自分は目標を掲げても三日坊主で長続きしないタイプなんだ、と思っていた人は
本来そういうタイプなのではなく
「潜在意識を味方につける方法」を知らなかっただけなのです。
ものは試しで目標を紙に書いて
写メにとって、待ち受け画面にするとか
毎日目に飛び込んでくる状況を作ってみて3年過ごしてみてください。
(一か月や、二か月では効果がないらしいです)
潜在意識の領域に、その目標が浸透すると
いつの間にか目標に向かって努力する自分がいるのです。
潜在意識に入っていると
今日は面倒だな、と思っても
仕方ない、やろう、と体を動かすようになるのです。
だまされたと思って、ぜひやってみてください。
こう書いても読んだ人のうち、100人中99人は実行せず
100人中1人が実行するのだそうです。
ぜひその「100人中の1人」になって
潜在意識を味方につけると、自分の思考が変わっていくことを
体験してみてほしいと思います。
私もこの手法を知って十年。
自分が少しは変わっているのをあとから気づくことがあります。
週末に新たな目標を紙に書いて部屋に大きく掲げたので
今日はそんなことをシェアさせていただきました。
今週も笑顔溢れる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子