Vol.388 【良い質問をして、悩みを知的好奇心を満たすお題に変えよう】
おはようございます。
関東はスッキリと良く晴れた月曜日となりました。
三連休の最終日、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて先日、あるメンバーさんから
「もっとこんなのあったら便利ですよね」と
お願いしていないのに、ある仕事に対して「追加アイデア」をチャットでもらいました。
たしかに、あったら便利な機能なので、とても嬉しくなって喜んでお返事をしました。
また別のメンバーさんからも
「色々考えてみて、変えてみたのですが・・・」とお客様の使うExcelの改善版が届きました。
そのメンバーさんがいろいろ考えながら作成した跡がみられ、これもとても嬉しくなりました。
ふとした瞬間
「もっとこうしたら便利になるかも」と思いつくには
おそらく日ごろから
「どうしたらもっと便利になるかな」とか
「(相手は)こういうことに困っていないかな」というギモンを抱いていたはずです。
こういう「相手のためになる質問」を「お題」として持っていることは、とても良いなと思います。
アインシュタインの名言として知られるこんな言葉があります。
「もし自分が死にそうになって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は適切な質問を探すのに費やすだろう。」
それだけ「自分に向けて何を質問するかが肝心だ」という意味です。
「どうして〇〇さんは、あんなに△△なんだろう」という相手に不満を抱く質問や
「なぜ、私はいつもうまくいかないんだろう」という自分ができないことにフォーカスする質問は、極力しないほうがよいと思います。
脳はとてもいい加減かつ忠実なもので
真実とはかけ離れていても、その質問に対して「自分が都合よく解釈できる答え」を思いついてしまうそうです。
それも生きるための知恵であり、生命に必要な「補正能力」ではありますが
「どうしたら、もっとよくなるかな」とか「自分ができることは何かないかな」という質問に変えてみると
同じ脳が、先ほどの「あまりお勧めできない質問」とは異なる答えを同じ時間で導き出してくれます。
だとしたら、どんな質問を自分に向けるかが、その後の時間、生活、ひいては人生に大きな影響を持っています。
真剣に仕事をしていたら、面白いこともある代わりに
何かしら「うまくいっていないこと=課題」があるはずです。
その悩ましさに対して「どういう点から改善に着手しようか」とか
「どうなっている状態が、理想か」という質問は
目の前の悩ましい問題を『知的好奇心を満たすお題』に変換してくれます。
現れる課題は、レベルアップすることはありますが
尽きることはありません。
飢餓や貧困、紛争、天災。
世の中には長く歴史に残るものから、技術の進化により新たに生まれるものまで様々な課題があります。
その悩ましい事象をなくすのが不可能、必要悪だと切って捨てる人もいますが
自分の代で解決しないかもしれない課題に果敢に立ち向かっている人も沢山いらっしゃいます。
そんな人に勇気をもらいつつ
身近なところになれば、自分で改善できることはきっと少なくないはず。
今、一番悩ましいものと感じることが、途方もなく解決不可能な課題にみえたら
「この解決に力を貸してくれる人は誰だろう」という質問から始めてみるのも手です。
「同じことで悩んでいる人はいないか」と共感できる人を探す、という手もあります。
私はこの一週間を素晴らしいものにするために
「どんな質問をしたら、私と周囲にとって有益になるだろう」と脳に問いかけてみることにします。
Siri(スマホの秘書機能)に問いかけるよりも、実現可能な答えを脳が導き出してくれる、と期待して。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子