Vol.383 【日々の仕事で、生きる力を身につけている】
おはようございます。
年始のお休みムードが残る三連休の方も、
仕事始め早々から、すでに実践モードに突入の方もいらっしゃるかと思います。
今日は、今年一年の仕事で
何を目的にしていくかについて、
私自身の考える「仕事の目的」「YPPで働く意義」を共有したいと考えます。
昨年は「AI元年」といわれ、AI=人工知能が実際に
仕事でも生活の場面でも、より身近に実運用されていることを感じる一年でした。
具体的な例で言うと、私たちの仕事に密接に関わる「経理」においても
顕著に感じられることがあります。
従来はパソコンにインストールする「スタンドアロン型の会計ソフト」を使っていましたが、
Web上にログインする「クラウド型」の会計システムに移行するお客様が増えました。
これだけではすぐに「AI活用」とは言えませんが、
このクラウド上に急速に集まる膨大なデータがAIによりスピーディーに解析され、
私たちユーザーの質問への対応は、
人間のオペレーターが参考にする情報は、AIが学習を繰り返しながら
提供するようになっていくでしょう。
そのうち、人間に代わりAI自体が返答することになっていくでしょう。
人間の仕事がなくなってしまうのではないか
という危機感は、一部においては正常だと思います。
ただ、やみくもに焦る必要は全くなく
特に、このクラウドへの変化は、
フルタイムで働けなかった人がWebを職場として働けるようになる社会の実現であり、
職を奪われる「漠然とした未来への不安」よりも、
私たちはまず、2018年に訪れている「確実な便利さ」に目を向けるべきだと考えます。
クラウド上で仕事をすることは
在宅ワーカーであるYPPメンバーの方々にはすでに当たり前の日常となっていますが
世の中全体では、まだまだ会社に出勤し会社のPCを立ち上げて仕事をするスタイルも多く
Web会議一つとっても、導入が進んでいない職場も数多くあります。
クラウド型会計システムを入れたらネット上の様々なデータと連携が出来るらしいと聞いたことがあっても
それに着手した経験のある人が社内にいない、という職場も大変多く存在します。
ここに私たちの仕事のチャンスがあります。
変化したいと望みながら、変化するには外部の手を借りたい会社が沢山あるのです。
そして、YPPではその世の中の必要に応えるために
すでにクラウド上での仕事のスタイルを身につけている在宅ワーカーの皆さんという存在がいます。
しかも、一人が抱える仕事のスタイルから脱却し
チーム制で事務を行うスタイルへの移行も、すでに体験済みの方が数多くいらっしゃいます。
働き方改革の一つに「残業をなくしたい」という世の中の声も数多くあります。
自分たちでは当たり前となっていることが
これからやりたい人に「提供できる経験値」として価値を持っているのです。
今すぐ「武器」と思えなくても、
クラウド上でのチーム制での仕事のスタイルに慣れていくこと
そして、新しいアプリを使っていくこと
日々の仕事を少しでも改善するように工夫を続けていくこと。
これらの経験がやがて、あとから始めたい人に向けて「教える」という仕事につながっていきます。
すでにチーム制の中でも、先輩として教える体験を積んでいる方もいらっしゃるかと思います。
新しい役割を狙ったわけではなく
日々の仕事の中で「必要に迫られ、役割を果たしたに過ぎない」と考えている場合も
実は、一つずつの仕事が明日以降の新しい役割につながっていきます。
未来の漠然とした不安なんかよりも、目を向けたいのは
過去よりも新しいことが身についている自分です。
それは日々の仕事の中でこそ、身につけられること。
直近の仕事の目的は「このデータを入力すること」であったり「この情報をWebで探すこと」であったりしますが
そこに「今までよりも工夫した運用はできないか」という視点を加えると
どの現場にも、まだまだ工夫の余地が残されています。
申し送りのメール文一つとっても、
お客様への質問の仕方一つとっても、今のやり方が「これ以上の工夫の余地は全くない」可能性は低く
世の中に次々と便利なアプリが誕生する中で
もっと確実で早い時間に出来る方法はないか、と探ること自体が、価値ある時間であり
「創意工夫しながら考える視点」を身につけていることになります。
どの仕事にも改良の余地があり、新しいことを探る体験ができるチャンスがあり
そこに、本来の「仕事の目的」つまり、自分を成長させる体験があります。
一人で悶々としても出ない結論も
誰かと相談・議論しながら思考を深めていくことで、アイデアを思いつくことにも注目したいと考えています。
在宅ワーカーが孤独でないこと。これはYPPで非常に重視している点です。
人は、一人で黙々と仕事をするより、チームワーク良く仕事しているときの方が楽しさを感じるものです。
また、発想も一人で考えるときより、複数名で話すときの方が圧倒的に広がります。
クラウドを使った仕事 × チームで行う仕事 × 今までのやり方以外を考えてみること
この掛け算で得られる体験の連続から、世の中の必要に応えて変化し続ける姿勢を身につけていくこと。
これを手に入れることは、将来どんな仕事に就くにせよ
役に立つと思います。
一気に変化を望まなくても、日々やっていること自体が変化をもたらしてくれています。
目の前の仕事が自分を鍛えてくれているもの。
私自身、その感謝の気持ちを忘れずにありたい、と思って綴りました。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一年になりますよう。
YPP
五味渕紀子