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月曜メール

Vol.384 【実践は必ず身につく。初回三倍の法則を信じる】

おはようございます。
今日も関東は空気が冷えて、青空が広がっている月曜の朝です。

今年に入って三回目の月曜メール。
通常モードに突入ですが、年始に立てた目標は忘れずに
繰り返し繰り返し、頭に入れておきたいと思う頃です。

さて、かの有名な松下幸之助さんは
「いくら机上で泳ぐことを勉強しても、
最初に水に入れば溺れるわなあ」と
仰ったそうです。

いくら勉強しても
実践しなければ身につかないということの例えです。

泳ぐという動作だと分かりやすいですが、
実は仕事もまったく同じです。

いくら本で読んでもやはり、
「読む」のと「やる」のは大違いで
実践してこそ身につきます。

簿記も良い例です。
いくら資格を取っても
実在する会社の帳簿を作成しなければ
試験のためだけに覚えたことは
あっという間に忘れてしまいます。

やはり、実務経験を積めるチャンスが訪れたら
積極的にチャレンジして
「知識を経験として身につけること」が実力をつけていく唯一の道です。

しかし、初めての仕事は覚えることが沢山あり(過ぎるように感じて)、
つい「こんな仕事を引き受けるんじゃなかったかも」と弱音を吐きたくなる時もあります。

そんなときに大事な判断を間違えてミスでもしようものなら
「自分に向いてない仕事だったのだ」と向き不向きのせいにしてしまうこともあります。

けれど、天文学的にある世の中の仕事のうち
出会えたもの、自分が手を挙げて手にしたものは
やはり「自分のためになるから出逢った」のです。

人のご縁だけでなく
仕事にも縁というものがあります。

向いていないのではなく、
手際よく出来るまでには若干の辛抱の時間が必要なのです。

YPPで何度か「初回三倍の法則がある」と聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

初めてやる仕事は
自分が慣れたらできる時間の三倍ぐらいかかる、という傾向です。

本当かな?と最初に聞いた時は半信半疑だった方も
今、日々こなしている仕事のスピードと
最初に覚えようとしていた頃を思い返してみると
中には三倍どころか
十倍くらいかかっていたなぁという方もいるかと思います。

やってみることで身につけたいのは
仕事そのものの知識・経験だけでなく
むしろ、
大抵の仕事は慣れたら大丈夫になっていく
自分は新しいことにチャレンジしてモノにしてきた
という、ささやかな「自信」です。

それがまた前に進む原動力になり
新たな仕事に果敢にチャレンジすることが「習い性」になればしめたものです。

急に新しい仕事が目の前に訪れてくれない時期も焦る必要はなく
目の前に今ある仕事の中に
新しいやり方なり、工夫を探せば
チャレンジのチャンスはいくらでもあります。

今まではチームメンバーの別の人に毎回頼んでいたけれど
私も出来るようになりたいな、
教わりたいな、と興味関心を持ってみると
不思議とチャンスは巡ってきます。

今までも身近にあったチャンスが
意識することによって
視界に入ってくる感覚です。

きっと手を付けてみたら
最初からスムーズにいくことはありません。
価値ある挑戦には、山あり谷ありのドラマがつきものです。

でもそこで
「やるんじゃなかった」ではなく
「一筋縄ではいかないことに挑戦しているんだなあ」と
道半ばであることも含め
自分のチョイスを肯定していくことが大事な「ものの見方」だと思います。

課題のない仕事も
悩みのない人生もないのです。

課題はあることが自然。
苦手なこともあって当然。
人は弱点があってこそ
謙虚に魅力的な人間になれるのだそうです。

でも、課題の難しさの前に
向き不向きを持ち出さない。
カンタンにあきらめない。

意固地になる必要はありませんが
縁あって出逢った仕事に
粘り強く向き合っていくうちに
なぜそれが自分に必要だったのかが
わかってくる時が来ます。

点と点であった仕事が線と線になり
やがて面として捉えることができるようになります。

実は出逢うべくして出逢ってきた人や出来事、仕事によって
以前より成長した自分を感じられた時
過去の大変だったことは
心から感謝すべき体験にみえてきます。

今もし、新しい仕事を前に四苦八苦しているとしたら
それは挑戦している証です。

もしもどの仕事にもまったくプレッシャーが感じられないとしたら、
ちょっと上に目線を向けてみる時期かも知れません。

内なる成長欲求に
他ならぬ自分が応えてあげましょう。


今週も実践と学びのチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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