Vol.376 【身近にある何かの分野で世界一になろう】
おはようございます。
やや薄曇りの関東の朝です。
11月も半ばを過ぎ、朝布団から出るのがなかなか難しい季節になってきました。
でも外に出てみると、ひんやりした空気が気持ちよく感じます。
今週も元気にスタートしたいと思います。
さて、昨夜「情熱大陸」という番組で、
落合陽一さんという科学者の方を知りました。
科学者といっても学術界だけにとどまらず、
メディアアーティストとして作品発表も行い、
また自らの発明した技術の実用化も手がける実業家でもあります。
その方の日常が凄まじかったのです。
60ものプロジェクトを同時進行させ、分刻みのスケジュール。
食事をとる時間も惜しみ、
「入浴」とGoogleカレンダーに記入しておかないとお風呂に入ることも忘れてしまうくらいに
仕事や研究に没頭する日々が紹介されていました。
「世界一」となる人は、オリンピック選手にしろ、科学者にしろ
その分野のことに世界一没頭した人なのだと改めて感じました。
そしてふと、
世界一というと何か自分と掛け離れた存在のように思いがちだけれど
小さな分野に目を転じると
「私が一番よく知っているし、考えている」という世界を
誰しも持ち得るのではないかと思い至りました。
たとえば、自分の子供やパートナーの健康を気遣って食事を日々作っていれば
こと、自分の家族に関しては
「世界一愛情を注いでいる人」といえると思います。
仕事にしても
「任されたこの工程に関しては、世界で一番私がお客様のために考えている」
もしくは
「ほかの誰よりも、その仕事を考えて、試行錯誤や創意工夫を実践し得るポジションにいる」のです。
漫然とやり過ごしてしまえば、「慣れたいつもの作業」も
意義をもって見直してみると
まだまだ改善や工夫の余地があることだらけです。
「今が最善のやり方や状態である」ということは、あり得ないと思うのが自然です。
どのジャンルでもよい。
こだわって物事を見つめる、という時間を過ごすと
そこでの発見や成長は、
きっと
ほかの分野においても、生きてくると思います。
「自分は決める立場にない」
「これは自分以外のだれかが決めること」と思うことでも
その決定権のある人に呼びかけてみるなど、辿り着く道筋は何通りもあるものです。
何かにおいて世界一であること。
あろうとすること。
そのチャンスは実は日常に潜んでいます。
ノーベル賞やオリンピック級の世界一でなくても
密かに自らの中に決めた「世界一の仕事」を磨いているうちに、
様々なことに学ぶ自分になっていることでしょう。
「発見」は、面白いものです。
ぜひ自分なりの世界一といえるものを
確立したいと思います。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子