Vol.351 【想定外も想定内】
おはようございます。
新緑の季節らしく爽やかな風が吹いている月曜の朝です。
早いもので5月最後の月曜メールになります。
一年のはじめに年頭の誓いを立てましたが
あと1カ月で2017年の半分が過ぎるのかと思うと、本当に一年が速いなと感じます。
さて、
仕事をしていると
自分の予定した通りにはならないことがままあります。
「想定外の事態」と感じることに出会ったとき、
ごく稀に「面白いことが起きたぞ!」とテンションの上がる人生の達人もいますが
たいていの人は「面倒なことは起きて欲しくない」という気持ちが先行して
「焦り」や「恐怖」中には「怒り」「不信」という感情を抱く人もいます。
昨日、知人がfacebookで
「想定外が起きることも想定内と教わって合点がいった」と書いていました。
物事は自分のイメージした通り、考えた通りにも進むことの方が
実は少ないかも知れません。
というよりむしろ、
事前にシミュレーションをしていないのであれば
何が起きても大半のことは「想定外」となります。
そう考えると、まるで禅問答のようですが
「想定外」となったのは事前準備(シミュレーション)不足であった自分のせい、ともいえます。
何かことが起きたとき、
「これはシミュレーション不足を教えてもらったなぁ。面白いなあ。学ぶなあ」と思えるか
「こんなことは聞いてない!ひどい!許せない!」と思うかは
自由なのかも知れませんが
前者で物事を見ていくタイプの人は
原因の一端を自分の中に見出し
後者で物事を見ていくタイプの人は
原因の大半を他人の中に見出しがちです。
全て何もかも自分のせいにするのも極端で
生きづらいと思いますが
どうせ想定外ばかりの連続なのだから
他人に原因を見出して怒り続けるのも疲れるように思います。
ここは一つ、騙されたと思って
「想定外も想定内」という視点をもってみる。
起きてしまったことには
「起きるべくして起きたのだ」と考えて
もしそれが図らずも計算外に嬉しいことであれば素直に喜び、
繰り返したくない失敗であれば
次からやらない方法を考える。
泰然自若とまでいかなくても
そんなシンプルさを身につけていきたいと思います。
言うは易く行うは難しで
心が揺れ動かない日はないものですが、
揺れ動く自分さえ「想定内」
「まだまだワタシはこんなものだ」と
未熟であることも愛でる要素と思います。
腹が立つということは、それだけ真剣である証の時もあり
全て穏便が良いわけでもありません。
人間、短所も長所も、必ず持っているもの。
本来当たり前の「想定内」を「想定外」だと感じてワタワタしてしまうときには、
このもう一つの「当たり前」を思い出して対処したいと思います。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子