vol.320 【もどかしいのは新しいことに挑戦している証拠】
おはようございます。
秋晴れが続いていて、気持ちの良い朝を迎えている関東です。
さてこの度、YPP事務所にまた新たなメンバーが加わりました。
とても初々しい仕事ぶりをそばで感じています。
私も身に覚えがありますが、
今までの経験値と異なる業界へ飛び込むとき
すべての用語がわからず
何を言われても、にわかに覚えられる自信がありませんでした。
私の最初の転職は、新聞社からITベンチャーだったのですが
IT用語は、それこそ「て・に・を・は」以外はさっぱりわからないぐらいに聞きなれず
同僚が話しているのが日本語とは思えないくらいでした。
同じことを何度も質問するのですが
説明してもらっても、よくわからない。。。
覚えたての知識で営業に行く日々は、心臓がドキドキしました。
現在の「事務代行」という仕事も始めたころも
経理担当や税理士の先生方が話す簿記の用語が聞き取れず
とはいえ、開業した身として
素人すぎる質問は笑われてしまうかもしれないと思い
何を聞いてOKか、何を聞いてはいけないかさえ判断しかねて
一つずつの打ち合わせが薄氷を踏む思いだった時代がありました。
そんなおっかなびっくりな時代を経て
同じ業界で十年を越えてくると、今では新しいことを覚えるのが楽しくて仕方がない
そんな境地で打ち合わせができることもしばしばです。
とはいえ、今でも新しい仕事を行う際に大いに手際の悪さを感じることがあります。
自分でも想像以上に不器用な進め方しかできないとき
もどかしさを感じるのですが、
その「もどかしさ」をつい嫌だなと感じてしまいがちなのですが
「これぞ、新しいことに挑戦している証拠」と好ましく捉えるように心がけています。
不思議なもので、望めばそれに応えるように、新しい挑戦は目の前に現れてくれます。
せっかく自分が望んで出会った新たな仕事なのに
いざ着手してみると、当初の予想を上回る難しさに、つい逃げたい心境になることもあります。
逃げるわけにはいかないので結局立ち向かうわけですが
どうにも自分の動きがスムーズではない、と感じることがあるわけです。
そんな時こそ「今まさに挑戦している実感」を感じることで
新しい仕事なりのもどかしさを少しでも好意的に受け止めることが
挑戦を楽しむコツのように思います。
スムーズにいく仕事だけしている人は、一時的には楽なのですが
長い目でみると、日々「挑戦できる体質から遠のいている」ことになります。
どんな分野でも、老舗のベテランと言われる人はみな
挑戦を怠らなかった生き方のうえに、習熟を重ねていらっしゃいます。
今もし、自分の動きがスムーズではない
とてももどかしいと感じるのであれば、それは大変歓迎すべきこと。
大人になっても新しいことに挑戦し続けている自分に、大きなYESを出してあげてよいと思います。
挑戦が少ないなあと感じる人は、その自覚こそを宝にして
何かを求め始めることをお勧めします。
目の前の仕事に一生懸命に取り組んでいる人には、必ず引き立てる出会いがあります。
今日の結果に一喜一憂せず、挑戦していること自体に幸せを感じながら歩みたいと思います。
今週も学びと実践のチャンスにあふれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子