vol.309 【土俵の真ん中で相撲をとる】
おはようございます!
お盆ウィークに突入しました。
夏休みが近くて、ウキウキな方も
いらっしゃることでしょう。
朝の通勤電車もいつもより空いている月曜の朝です。
さて、タイトルの「土俵の真ん中で相撲をとる」とは
俵いっぱいギリギリに追い込まれてから
力を出すのではなく、
余裕を持って仕事をしなさい
その余裕のある状態で、
かつ、俵いっぱいに追い込まれているかのように、
全力で仕事をしなさい
という教えです。
なぜ、こういう教えがあるか。
私もそうですが、
多くの人が
「追い込まれてから力を発揮する」という習い性で
なかなか、前倒しで事を行う余裕がある仕事ぶりにならないからです。
よく
「私は締切直前になるとやる気が出る」とか
「追い込まれないと、その気になれない」と
それが「事実」のように言う人がいますが
それは「過去の体験」であり、
その人の「習性」でしかありません。
習慣は、普遍的なものではなく
変えられるもの。
過去がこうだったから、未来もこう
という決め付けは、実に勿体無いのです。
「あの人はできるけれど、私には無理」と考えるのも
「あの人ができたのだから、私にもできるはず」と考えるのも自由ですが、
後者で思い込んだ方が、未来にできることは増えます。
「ギリギリに追い込まれての仕事が心底快感」という人は別として
たいていのギリギリタイプは、
本来なら
余裕のある仕事ぶりを望んでいます。
そこで、
「土俵の真ん中で相撲をとる」
なのです。
言葉とは不思議です。
知らない時はそうと考えることもなかったことでも、
一度その言葉に出会うと
「そういうこともあるのか」と
新しい視点を授かるのです。
今迄は、
「何かと締切ギリギリにやることが多いなぁ」とそれが当たり前だったのに
「でも、土俵の真ん中で相撲をとる、という教えがあったな」と
ふと記憶のどこかで留めておき
「一つくらい、それを試してみよう」と
前倒しで何かをやってみると
実は、思っていた通り、
とても気持ちが良くなります(笑)。
すべてのことを一気に片付けられなくても、
何かしら前倒し出来るものはないか?という視点で予定を確認すると
きっと一つや二つ、
着手できそうなものが見つかります。
そこで冒頭の言葉
「土俵の真ん中で相撲をとる」と
心の中で呟いてみる。
これがバカになりません。
試しにぜひ今週やってみてください。
私も、毎朝通勤ギリギリになって綴っているこの月曜メールを
週末に下書き保存してみましたが
同じ1時間をかけるなら
締め切りギリギリではなく前倒しのほうが
とても気持ちが良いものです。
思い立ったらやってみて、
三日坊主になってしまったら
また「土俵の真ん中で相撲をとる」の言葉を思い出してみて
わずかなことでも
何か以前よりも前倒しにできた分
自分の中で進歩を感じられると嬉しいです。
夏休みは最終日に親に叱られながら
自分でも後悔しきりで宿題に取り組んでいた思い出ばかりだとしても
大人になってからいくらでも
より良き習慣に改める余地はあるものです。
今週も学びと実践のチャンスに溢れています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
夏休みを取られる方は、
ぜひ楽しい休暇をお過ごしください。
YPP
五味渕紀子