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月曜メール

Vol.310 【今日を一生懸命生きれば、明日がみえてくる】

おはようございます!
お盆休み、いかがお過ごしでしょうか。

 

今日8月15日は終戦記念日ですね。
今から71年前の今日、日本は第二次世界大戦に降伏して
長い戦争を終えました。

 

命の危険にさらされることなく、平和に日常を過ごせることのありがたさを感じつつ
世界に目を向ければ、今も紛争状態の中に身を置く人が多いことにも思いを馳せつつ
今朝も綴りたいと思います。


さて今週のテーマは、【今日を一生懸命生きれば、明日がみえてくる】

 

なぜこのテーマになるか、少し長い前置きになりますが
今起きている時代の変化について、みなさんと共有したいと思います。

 

今週18日に、事務カフェプロジェクトというYPP主催の勉強会があります。

 

事務屋が情報交換しあい、互いのノウハウを学び合う場として回を重ねてきて、
今月65回目を迎えます。

 

そして今月のテーマは「AI(人工知能)の今と、未来に起きること」。

 

もはや身近になってきた「AI」について、
つい先日、たいへん興味深い講演を聴いてきました。

 

人間の平均的なI.Q(知能指数)が100だとすると
アインシュタインや、ダビンチなど「天才」と呼ばれた人のI.Qは200なのだそうです。

 

それに対して、AI(人工知能)のI.Qは、どのくらいになるか?

300?500?

 

実は、人間の平均的I.Q100に比べて
人工知能のI.Qは、いずれ10,000になるという予測があるそうです。
もう圧倒的に、人間の処理能力よりはるか上をいくのです。

 

囲碁の世界チャンピオンとAIが囲碁で対戦をし、
AIが人間のチャンピオンに勝利したというニュースをご記憶の方もいらっしゃるかと思います。

 

過去20年分位の専門的なデータをほんの数ヶ月で習得し
一度記憶したら忘れないAI。

 

すでにアメリカでは、法律家に代わり
AIが判例(裁判の過去の判決結果事例)を探し出す仕事をやっていると聞きます。

 

私たちの現在のメイン業務である
「会計業務」における「入力作業」も自動化が進んでいます。
ネットバンキングの入出金記録をインターネット上で会計データに“自動取込”する機能は
どの会計ソフトにも標準装備される時代となりました。

 

簿記を勉強した人間が、預金通帳をATMで記帳して
一件ずつ入力して記録するのに比べ、
“自動取込”は、正確性も迅速さも、はるかに勝ります。

最初にAIに学習をさせる作業こそ人の手が必要ですが、
単純に会計データを毎月入力するような仕事は、
早晩なくなっていくだろうと考えられています。

 

これらのことは、だいぶ前から予測され色々な本や論文で
「未来に無くなる職業」と書かれていますので
YPPメンバーの中にも意識している方が多いかもしれません。

 

ところで、これまでの仕事がなくなる一方
「新たに生まれる、人間が担う仕事」についての情報は非常にあいまいです。

 

起業家、プロデューサー、AIを使って何かを生み出す人が必要だ
などと書かれている本もありますが、はっきりとした未来像はありません。

 

これまでの主な情報から
どうやら「AIが人間より優れた処理能力をもつ」らしい
「人間の仕事が少なくなる」らしい
ということはわかるものの、
AIの進化に伴い、
我々はどういう仕事に移行したら良いのかという解はなかなか見えてきません。

 

そうなのです。

 

実は、AIの進化は
人間が新たな生き方を先に計画した上に生まれた訳ではなく
AIが進化する中で、これから
私たち自身が「これからの人の役割と生き方」を見つけていかなければいけないのです。

 

超高齢化社会で、人間が現役で働きたいと考える期間は長くなりました。

日本人だけで単純に計算すると4人に3人が高齢者になる時代。
「60歳で定年して年金生活」など成り立たないことは容易に想像がつきます。

 

AIが発達し続ける中で、人間が長く現役で社会の役に立ち
何らかの生活の糧を得る仕事に就くにはどうしたら良いか。

 

その、今本当に考えるべき「自分の未来についての疑問」の一つの答えが、
今日のテーマ【今日を一生懸命生きれば、明日がみえてくる】と考えます。

 

日進月歩とはいえ、この世の中の変化は、
まるで年号が切り替わるように
ある日を境にパッと切り替わるのではなく
日々静かに変化し続けています。

 

今日の目の前の仕事に一生懸命に取り組むことで
漫然と仕事するよりも、何かしら学びとる。
そして次の日もまた一生懸命に仕事をする中で、また学ぶ。

 

今すぐ「解」は見つからなくても
良い「解」を見つけようと努める中で
生きる道は、自ずと見えてくるのだろうと考えます。


以前の月曜メールでも書きましたが「まず、思うことがとても大事」。

解がないなら、探してみよう。解を見つけようと思うこと。

 

そして、今日を一生懸命に生きること。

 

生き方の正解はないようにみえて、
人工知能どころか
インターネットもパソコンもFAXさえもなかった時代から
古来から先人が「普遍的な道」として、示してくれているのでした。

 

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。

笑顔あふれる一週間になりますよう。

そしてお盆休みで懐かしい顔にあっている方々は
親孝行もできますように。


YPP
五味渕紀子

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