vol.289【喜んで「はたらく」を様々な行為に見出すこと】
おはようございます。
三連休の最終日、本日もシフトに入っている皆様、お疲れ様です。
ありがとうございます。
さて先週、ある方の講演で
「“喜んではたらく”ということは、どういうことかわかりますか?」と
問いかけられました。
一般的には「はたらく」の四文字でまず「働く」という
お金をいただく仕事のことを思い浮かべると思います。
しかし、達人いわく
「いわゆる仕事の働きだけでなくすべてのことが、“はたらき”なのです」。
朝起きること、顔を洗うこと、衣服を着替えること。
食事をすること、用を足すこと。
一日の行動をすべてを「はたらき」と捉えて、そのすべてを喜びながら行うと
人生がとても開けてきますよ、ということをおっしゃいました。
確かに、食事一つとってみても
同じ物を摂取しても、嬉しい気持ちで食べるのと苦々しい気持ちで食べるのでは
同じ栄養物なのに消化が違うということが起きます。
仕事ではもっと顕著に
同じ作業でも、喜んで行うのとイヤイヤ行うのでは
同じ人がやっても、結果が違うことはよくあります。
「心のありよう」というのは決して目には見えませんが、
日々の生活に実はとても密接にかかわっていて
その如何が日々の幸せ(や物事の効果、結果)に大きく影響しています。
「用を足すのも喜んで行おう。眠るときも、喜んで眠ろう」
そんなことは考えたこともなかったので、実際にやってみて
いかに日頃は無造作に行動しているかがわかりました。
けれど、非日常のこと
例えば退院して自宅に戻れば、自宅のトイレで用を足せることがとても幸いなことに感じられたり
長く寝込んでいれば、起き上がれることが幸いなことに感じられたりするものです。
常に意識するのは無理なのですが
時々「喜んでみる」ということを日常の中で試していくうちに
喜んで進んでやる時間が増え、「喜んでやる感覚」が身に付き、
やがて「喜んでやらないと気持ちが悪い」くらいになったらすごいだろうなあと想像します。
そういう「達人の真似」から始めて「心のありよう」について
意識的に良い方向にもっていけたらと思います。
景山秀三郎さんの「三つの幸せ」という言葉があります。
ちょっと今日のテーマにからめて、ご紹介したいと思います。
■「三つの幸せ」鍵山秀三郎
人間はひとりの例外もなく、幸せに生きたいという願望を持っています。
ところが、どうしたら幸せな生き方ができるのか、
具体的にわからない人も多いのではないかと思います。
幸せには三つあるといわれます。
ひとつ目の幸せは「してもらう幸せ」。
赤ちゃんのとき誰もが、お腹が空けば泣いたし、オムツが濡れれば泣きました。
するとお母さんが飛んできて、おっぱいを含ましたり、オムツを替えてくれました。
そのとき私たちは幸せでした。これが「してもらう幸せ」です。
二つ目は、自分で「できる幸せ」。
字が書けるようになった。ひとりで自転車に乗れるようになった。
サッカーがうまくなった。
何でも自分でできるようになると、偉くなった気がしてうれしいものです。
これが「できる幸せ」です。
そして最後は、人に「してあげる幸せ」。
人に物を差し上げる、何かして差し上げる、相手の喜びをわが喜びとする。
そんな人は、人から好かれ頼りにされます。
「してあげる幸せ」は三つの幸せのなかでも最高の幸せです。
私たちも「してもらう幸せ」から「できる幸せ」へと進み、
そして「してあげる幸せ」を味わえる人生を送りたいものです。
ーーーーーー転載おわりーーーーーー
この三つの幸せを感じながら、自らの行為は喜んでやるようにする。
それができる時間が増えたら、本当に自分にも周囲にも良いことづくめだろうなあと思います。
実際には四六時中喜びをかみしめているわけにもいきません。
悲しみや憤りといった感情も大切で
そこに蓋をしてしまったら、人間性を失って苦しくなってしまいます。
ただ漫然と生きている時間のうち、ほんの少し
実際には「幸いなこと」をやっているとしたら
そこに「喜んで行う」という積極的な心を使うことで、
本来やりたかったことがもっとうまくいく工夫が出来たらよいなと思います。
今週はそんなことを心掛けて過ごしたい、と自分に言い聞かせつつ
月曜メールでお伝えしました。
今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子