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お知らせ一覧

月曜メール

Vol.286 【心にゆとりをもつことの意味を考える】

おはようございます!
2月最後の月曜ですね。
うるう年は28日ではなく29日までと1日多くて、なぜか得した気分になるのは私だけでしょうか。


さて、先日新聞のコラムで東京エレベーターの社長の話を読み、考えさせられました。

エレベーターとは本来は、傷んだ部品を交換していけば50年くらい持つものらしいのですが、
近年は電子制御になったことで
壊れたら一部の部品交換では済まず、総取り替えになるため一回の修理費が何百万、時に何千万円クラスの大規模なものになってしまうそうです。

もともと大規模なエレベーター補修費用を見込んでビルを建てているオーナーは多くなく、
技術進歩の結果、跳ね上がった費用に躊躇(ちゅうちょ)して必要なメンテナンスや修理を怠ってしまうと、将来大事故にもなりかねません。

そこで
東京エレベーターの社長は、エレベーターをなるべく長持ちするよう
「心にゆとりを持って大切に乗って欲しい」と訴えています。

大切に乗る、とは具体的には
「閉」ボタンを頻繁に押したり、強く押したりしないこと。

そもそもエレベーターは自動的にドアが閉まるよう制御されているので、海外では「閉」ボタンがない国も多いのだそう。
またボタンがあっても、そんなに押す人もいないのだそうです。

ところが日本は必ず「閉」ボタンがあり、また殆どの人が毎回「閉」ボタンを押してドアを閉めます。
ドア付近に立っているのに押さないと
エチケット違反のようにさえ感じてしまいます。

でもイライラしながら「閉」ボタンを連打したり、一刻でも早く出発したくて強く押したりの行為が
エレベーターを早く傷めるのだそうです。

そして昔であれば、傷んだらその部分だけの修理費で済んだものが
最近は丸ごと取り替えをしなくてはいけないのです。

知らぬ事とはいえ、自分達の将来のためにならないことを
私達は無意識にやってしまっているなぁとおもいます。

エレベーターの所有者でないから直接は関係ないと考えてしまうかもしれませんが
巡り巡って社会の損失は自分の住む世界を快適にはしてくれません。

今ほど便利でも豊かでもない時代を生きた先人の人々が
世のため未来のためと思って何らかの仕事をして生きてきてくれたからこそ
今の恩恵があるわけで
私達の世代もまた
世のため未来のために今やっておきたいことに注力して
今より少しでも良い未来を創り続けていきたいと考えます。
というか、本来はそういうお役目があるのに、
時に忘れているのですね。

コラムにあったエレベーターの話は、エレベーターの機能や費用や習慣だけにとどまらない話だと考えます。


日々の生活の中でつい、元通りの習慣で過ごしてしまいがちですが、
こうやって警笛を鳴らしてくれるプロの方々の声に時々耳を傾けてみることで
自分自身の「在り方」「処し方」を見直す機会をつくること。

一分一秒を争うような心の持ちようを改めてみようと試みたり、
自分がやる行為がモノを大切にしているかどうか思いをめぐらしたり、
そんなことを、諦めないで続けていきたいと思う月曜の朝なのでした。

そして自分自身の日常の行為も仕事も
「使い捨てが便利」といった感覚ではなく
「ある物を活かすことを心がける」ような習慣づけをしていきたいと思うのです。

今週も学びと実践のチャンスに溢れています。

笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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