vol.256【自分に良い質問をするには】
おはようございます!
週末、いかがお過ごしでしたでしょう。
私の住む町でもお祭りがあり、一万五千発の大きな花火が打ち上げられました。
やっぱり、日本の夏は花火ですね。
さて、
週末にかけて、ある仕事で
面白い発見がありました。
Excelシートにある計算式が正しいかどうか
チェックをする業務だったのですが
このチェック時間にどのくらいかかるか、が大きな問題でした。
限られた時間、
ある人は「お客様の提示した納期が短すぎる」と言いました。
が、別のある人は
「このやり方なら、早く出来る」と言います。
事務現場で
往々にして
1人で業務を行っているときにはこういう相違は起きませんが
複数名の知恵を持ち寄ると
またたくうちに、
それぞれ異なるやり方が出てきます。
そして、
過去にそれで痛い目をみてから
何かないかと探した人の知恵が
チームみんなを助けることになります。
Excelは特に
機能が豊富な割に生かされていないことが多く
知っている人と知らない人の差が大きなソフトです。
今回の「計算式をチェックする」という仕事ひとつとっても、
計算式のあるセルひとつずつにカーソルを合わせてチェックしていけば、
相当な時間がかかってしまうところでした。
(100シート以上あって、1シートに30近くの計算式がありますから
3000箇所のチェックとなります)
ところが、
1.シートを全選択する
2.計算式を表示させる
3.次のシートに移動する
この3つのショートカットキーだけでも覚えてしまうと
作業スピードが格段に変わります。
この上記の3つのショートカットキーは
ネットを検索すれば
すぐに見つけられます。
でも、そもそも
「すべてのシートを一度の操作で選択できること」や
「計算式を表示させること」などができることを知らないと
それを検索することさえ
思いつけないものです。
では、
知らない機能はそもそも調べようがないのに
どうやって、もっと効果的な方法に行き着くことができるか。
困っていること自体をネット検索するのも手ですが、
検索ワードが正しくないと
なかなか正解は出てきません。
こんな時は
「自分より詳しい人に尋ねてみよう」と
電話一本、メール一通をためらわないことです。
それで、より有効な答えに近づくことが出来ます。
今回、どうしても作業時間が足りない、というシチュエーションが
積極的な行動につながりました。
窮すれば通ず、というやつです。
そう考えると
困ること自体はそう悪いものでもありません。
困ったときに、どう考えるかが
大事です。
ある学者が
「もしも自分が独房に閉じ込められ
あと一時間後に脱出しなければ死ぬという状況になったら
私は残りの時間の9割を
自分にどんな質問をするか考えることにあてるだろう」と
言い残しています。
それだけ、自分に対して
良い質問をすることが大事だという教えです。
今回の件でも
「この短時間にやりきるには
どうしたら良いだろう」という状況、自分への質問がなかったら
延々時間をかけるか
もしくは最悪
お客様に納期を遅らせてほしいと持ち掛けかねません。
知らないことは永遠に幾らでもあります。
だからこそ、
知らないことを前提に
自分が考えるている方法より
もっと良い方法はないかと
貪欲になることが
新しい知恵を得るコツです。
YPPで働く殆どの人は
在宅です。
通勤できる職場があって
隣に気さくな同僚が座っている環境ではありません。
(かつては、なんて恵まれていたのでしょう!)
だからこそ、
仕事仲間をつくる、
相談できる人をつくる術を身につけることが
より大事になってきます。
迷惑をかけてしまうのではないか
と
手を煩わせることに躊躇する人は多いです。
でも
教える、教わるの行為には
必ず、一方的ではない関係があり
お互い学びになっています。
そして
自分が教わることで
いずれ、誰かを教えることができるようになります。
将来のためにも
いま、(質問をためらう、質問しないという)横着をしないことが大事です。
いつも上手く質問が出来るとは限りません。
また答えがすぐ見つかるとも限りません。
それでも
日々の「困った」ときこそが
良い質問を投げかけてみるチャンスです。
物事は、繰り返し繰り返し
積み重ねていく中で
習熟し、成長していきます。
一足飛びで出来ることはありません。
(もしもいま、出来ることだらけでしたら
それは挑戦していない証拠です)
YPPは、在宅ワークの仕事スタイル中心だからこそ
離れている者どうしがつながり、助け合う
仲間づくりへのチャレンジが出来ます。
何が幸いかは本当に見方次第です。
今週も学びの機会にあふれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕のり子