Vol.242 【今日の悩みは来年の今日には忘れていることが多い。でも学んだことは身についている】
おはようございます!
私の住む埼玉は、よく晴れた月曜日の朝を迎えています。
東京は今年初めての夏日になるらしいですね。
さて。
かの松下幸之助さんは
「風が吹いても学ぶ人はおるわな」と言われたことがあるそうです。
また、これは誰の言葉かわかりませんが
「事実は一つ。考え方は二つ」という言葉もよく目にします。
嬉しいこと、楽しいことを体験中の時は、深く考えなくても
とにかくその瞬間を存分に味わえるものですが、
自分にとって
もしくは自分の大事な人にとって
一般的には歓迎しがたいこと、困ったことが起きた時には
あれこれ考え、思い悩むものです。
そして
どこか理由や原因を探し
取り除こうと思います。
しかし、人生の達人によると
取り除こうとする以前に
そこから何かを学べと言われることや
むしろ感謝しなさいと言われることがあります。
「あなたの悩みが世界を救う」というタイトルの本がありました。
悩んだ時期があったからこそ、
その体験があったからこそ、
やがてお役に立てることがある。
だから大いに悩み、その体験を宝にしなさいという趣旨の本だと記憶しています。
とはいえ
今日の朝に悩んだら
昼にはその理由を発見し
夜には解決する。
そんなカンタンなものであれば
そもそも悩む必要はなく、
現実には
解決までどの位の時間がかかるのか
また、解決できることなのかもわからないからこそ
人は思い悩むのだと思います。
しかし、
悩んだら解決しなかったことが
悩むのを諦めて開き直った途端に物事が動き始めることは
不思議とあるものです。
心のありようが現実を作っていることは確かにあって
やはり
事実は一つでも、ものの見方は二方向あります。
「なんでこんな災難に遭わなくてはいけないのだ」と腹を立てたり嘆いたりする代わりに
「このことにもきっと意味がある。何かを教えてくれるために起きたのだろう」と受け取るだけでも
その次に思い巡らすことが変わります。
前者の場合は、恨み辛みを言い募るうちにますます過去のうまくいかなかった出来事を次々思い出し不満が増幅してしまいそうですが、
後者の考えにたつと、過去にあった何かの出来事とともにそれを克服してきた体験を思い出すことができそうです。
あの時も大変だと思ったことが
過ぎてみたら良い体験だと思えるようになった。
今回は時間がかかるかも知れないけれど、
またいつかそう思える時が来るかもしれない。
そう感じられること自体、
すでに悩みを自分で少し解決しています。
人生に山谷はつきもの。
晴れの日もあれば雨の日もあって
すべての調和がとれています。
そして、今朝、悩みを抱えてるからこそ
悩みについて書くことが出来た私がいる一方
あまり悩みのない人にとっては
読み飛ばしてしまう内容でも
いま深く悩んでいる人にとっては
何か感じられることがあるかもしれません。
とはいえ
悩みを持たない人は、いませんね。
あまりに辛い時には
こう考えることがあります。
去年の今日のこの時間、
何に悩んでいたっけ?
殆どの方が正確に思い出すことができません。
だとすると、
今年の今日この時間の悩みも
来年の今日には、思い出せなくなっているはず。
もしも去年も一昨年も明確に同じことで悩んでいたら、
それは悩みではなく、
人生の大事な課題、お役目です。
真正面から向き合って
人磨きに使わせていただきましょう。
今週も学びのチャンスにあふれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕のり子