YPP月曜メール 私の思うことVol.662【周りに助けを求める能力】
おはようございます。
今朝は、西日本は晴れているところが多いようですね。
関東は、日曜に引き続き曇天から雨模様の月曜朝を迎えました。
さて。
先週末に私の住むマンションで
避難訓練が行われました。
消防署から職員の方々が来てくださり
非常ベルを鳴らして、本格的な訓練です。
訓練用の消火器を使っての模擬消火のほか
AED(止まりそうな心臓に電気ショックで拍動を促す装置)の操作や
昔でいうところの「心臓マッサージ」、
正式名称では『胸骨圧迫(きょうこつあっぱく)』の練習を行いました。
消防署の方が何度も仰ったのが
「まずは、一人でやらない」こと。
「あなた、救急車を呼んでください! あなた、AEDを探してください!」
と周囲に仕事を呼びかけ、胸骨圧迫するときも
(1秒2回・深さ5センチ押す反復運動を
救急車の到着までずっと続けないといけない)
一人ではすぐ疲れてしまうので、
協力して交代しながら、行います。
私たち、事務代行の仕事でもまさに同じ。
難しい仕事ほど、一人ではなく
声をかけあって、知恵を出し合って。
大量にある作業なら、
分け合って、一人あたりの負荷を減らす。
時々、チャレンジの前に足が止まっている人が居ます。
声をかけてみると
なぜか、一人でやることを前提に考えていることが多いです。
もしくは、
誰を巻き込んでいいか、わからない様子。。。
そういうときは
誰を巻き込んでいいか、から
周りに聞いてみることをおススメします。
やりたいことがわからなくて、止まっているケースは
自分は何からやったらよいか、を聞いてみる。
人と対話するうちに
自分の内なる気持ちや感情に気づいたり、
モヤモヤが癒されて晴れていきます。
「人を頼るのが苦手です」という人が多いのですが
日本に住んでいると、
これが最初から得意な人は、本当に少ない気がします。
でも、、、
「魅力的だな」と感じる人は
良いことも、課題も、けっして独り占めをせず
きちんと周囲と分け合える人。
そして、巻き込むコツは
名指しすること(笑)。
消防の方いわく
「誰か、救急車を・・・」というと
周りで見ている人が譲り合ってしまい、
なかなか動かないんだそうです(これは日本人のよくないところ!)。
そこで「誰か」と言わずにピンポイントで
「メガネのあなた!」「青い服のあなた!」と
指を指して、頼む人を特定すると、
言われた人は「自分だ!」とすぐ動いてくれるそうです。
(本当はみんな良い人!)
頼られたら期待に応えたい。
人の役に立ちたい。
そんな善意は、誰しも持ち合わせているので
なにかを頼んで動いてもらうことは、その人を“活かす”こと。
決して頼んだ自分だけのためではなく
相手のためにもなっています。
救急の現場に限らず、
日頃の仕事は、まさに共同作業のリレーです。
上手に人を巻き込み、
一人では成し遂げられないことを
チームで進めて、完成に導いていく。
それこそが、仕事の大きな大きな醍醐味です。
これから長く歳を重ねていき、
いずれは
身の回りだって誰かのお世話になる日がくる。
「周りに助けを求める能力」を
ぜひ、今のうちから磨いていきましょう。
生きるのに必要な術を学ぶために仕事がある、と思うくらい
日常は、学びの宝庫です。
今週も学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
『一人でも多くの人に、仕事の喜びを』
おまかせ事務代行YPP
五味渕紀子