YPP月曜メール 私の思うことVol.628 【自分は出来る、と思うコツ】
おはようございます。
台風縦断の三連休、
できるだけ最小の被害で通り過ぎてほしいです。
そして、こんな時こそテレワークの良さを生かして
外出は控えたいところですね。
(三連休にもシフトに入って下さる方、
いつも本当にありがとうございます)
さて
視界があまりよくない月曜日
明るい話題をお届けしたいと思います。
『根拠ない自信が大事』というテーマで、目にした新聞記事があります。
記憶を頼りに書きますので、細部が違っている点ご容赦ください。
ロケット開発をされている会社の方が
ある小学校で「ロケットの先生」として出張授業に行かれた際の話です。
学校の先生は
「合図があるまでは(教材を)開かないで」とか
「まずは話を聴きなさい」といった
一挙手一投足を管理するような、
でも『日本の小学校としてはよくある授業』をしていました。
そこで「ロケットの先生」は
「みんな、自由にやっていいよ!」と声をかけたそうです。
子どもたちの自分で出来る力を信じて
自由にやらせたところ、
子どもたちは楽しそうに、ロケットづくりに取り組み始めます。
そして全員のロケットが完成。
お手本で「ロケットの先生」が最初に飛ばすと
一瞬、子どもたちは静かになってしまいます。
「自分はあんなにうまく飛ばないだろう」と
意気消沈してしまうのです。
ところが
「ロケットの先生」はちゃんとポイントを押さえて指導しており
ロケットは飛ぶように出来ています。
子どもたちが実際に飛ばしてみると
勢いよく、飛んで行き
みな、空に舞い上がる自分のロケットに目を輝かせて喜びます。
子どもたちが自信を取り戻す瞬間です。
最初は、管理されて静かにしている子どもたち。
次に、自由にしていいよ!と言われ楽しみ始める子どもたち。
一瞬、自信を失いかけて沈んだ顔になる子どもたち。
最後に、やり遂げて満面の笑顔になる子どもたち。
この「ロケットの先生」は、北海道赤平市にある植松電機の社長 植松努さん。
リサイクル用マグネットを製造する小さな町工場から始まり、
ロケットや小型の人工衛星、微小重力の実験などの宇宙開発を行う会社になりました。
本業の傍ら
「夢を持つ大切さ」「根拠のない自信を持つ大切さ」を伝えるため
小中学校でロケット教室をしています。
なぜなら、植松さんご自身が子どものころ
「ロケットを作りたい」という夢を周囲に話したところ、
学校の先生や友達から「無理だ」と言われた過去があるからです。
ところがある日、植松さんは気づきます。
「無理だ」という人は、ロケットを作ったことがない人ばかりだ、と。
そして
「できるよ!」と言ってくれる人は本の中に居ました。
飛行機を飛ばしたライト兄弟、発明家のエジソンなどの偉人たち。
植松さんは「作ったこともないのに出来ないと決めつける人」ではなく
「何かに挑戦して、出来なかったことを出来るようにした人」を師にしました。
この着眼が素晴らしいと思いました。
「無理だ」というのは、たしかに、それをやったことがない人です。
そう。自分で何かを「無理だ」と決めつけているときも
自分自身が、その「やったことがない人」です(笑)。
私自身、かなり長い間
いろんなことを「私には無理だ」と決めつけて生きてきた自覚があります。
それはまるで
ボールが飛んでくるテニスコートに立ち、
両目をつぶりながら「見えない!打てない!」と言っているようなものでした。
目を開けてみれば、
ボールも見えるし、ラケットも振れる。
何度もチャレンジすれば、次第に当たるようにもなってくる。
それに何より
真剣に「出来るようになりたい!」と思えば
親切に教えてくれる人が、
本の中にも、現実の社会にも、世の中に溢れていました(そう、文字通り溢れるほどいます)。
少しずつ、自分の中の「出来ない」を無くして
「出来る」を増やしていくこと。
誰かの役に立つ喜びと同時に
自分の中に「きっと次も出来る」という自信が生まれることが
また次の行動につながっていく・・・。
そんな体験が、さらに「これからやってみたいこと」を増やしていきます。
心穏やかに暮らしたいと思えばこそ、
「できない」の呪縛から解き放たれて
「きっと(いつか)できる」という心持ちで
新しいことに挑戦したいと思います。
植松努さんが、なぜ根拠のない自信が大事かということを
行った有名なスピーチがあります。
※よかったら「植松努 TEDスピーチ」で検索ください。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子