YPP月曜メール 私の思うことVol.584 【新しいことに挑戦し続けていくためにも、よき応援者を見つけよう】
おはようございます。
肌寒い季節になると空気が澄んできて
青空や星空が綺麗にみえますね。
我が家からも今朝は富士山がくっきりと拝めました。
先週あるグループチャットにて
ベテランメンバーのTさんが
新人の方向けに
稼働時間の計測について説明をしている投稿を見かけました。
誰の指示があったわけでもなく
「初めての人はきっとこのあたりに戸惑うのではないかな」ということを慮っての投稿ですが、
その親切な気持ちと
10年になろうかというベテランにも関わらず、
初めての人の戸惑いを感知できることが素晴らしいなと感じました。
仕事に慣れてくると
新人の頃の戸惑いを忘れてしまい
新しい人に対して説明不足な自分を棚に上げて
「あの新人はできない」と嘆くシーンは
世間一般、よくあるのではないでしょうか。
ところが、ベテランになっても
新人のころの不安な気持ちをよく理解して
親切なアドバイスができる人もいます。
よくよく観察すると
そういうベテランの人たちは、2-3年のスパンでは新しい仕事に挑戦していて
ベテランでも「初めての気持ち」を何かしら体験し続けていることが多いようです。
真に仕事に習熟して
自分の後身にも温かい手を差し伸べられる人になるには
常に挑戦者であることは、非常に有効だと思います。
ただ、日々精一杯がんばっている日常で
次の新しい挑戦は、どこまでやってよいものか
「守るべきもの」が色々ある中での決断に
悩む方も多いと思います。
この月曜メールの読者は女性が多いので
特にジェンダーギャップの問題に触れたいと思いますが
日本ではまだまだ
家庭のことは女性がやるという意識が男女ともに根強いため
経済的な対価を伴う仕事をすることに対して
「家庭のことをきちんとやった上でなら許す」という『助言?警告?許可?』なのか
オフィシャルな場でこそ憚られるような男女差別も
家庭内に、まだまだ蔓延っていることは想像に難くありません。
こと「仕事への挑戦」という分野では
家庭内の最も身近な人が一番の理解者であり応援者となるとは限らない、というのが
ジェンダーギャップの大きい国での、残念な事実です。
とはいえ、
一気にすべての世界観を変えることはできなくても
徐々に世界を広げつつある、たくましい先輩方を見習うことはできます。
非常に自由闊達な社風で知られるNetfrix社では
相手へのアドバイスとして
4つのAを大切にしているそうです。
(アドバイスする側は)
相手を助けようという気持ちで行う Aim To Assist
行動変化を促す Actionable
(アドバイスされる側は)
その助言に感謝する Appreciate
その助言に従うかの取捨選択は自分でする Accept or Discard
新しい挑戦に必要な、背中を押してくれる言葉は、
相手の行動変化を促す、相手のためになるという気持ちで発せられるものです。
身近な人の、自分の不安解消から発する「やめておきなよ」は、
挑戦の後押しにはならないので
巧みに取【捨】選択して良いのだと思います。
新しい挑戦を後押ししてくれる「一言」が欲しいとき
一番身近な場所で、よき応援者が見つかるとは限りませんが
(とくにジェンダーギャップの激しい国では)
少しだけ視線を上げて
もう少し相談範囲を広げてみると
背中を押されて一歩前に出た先輩が、
やはり温かく背中を押してくれるでしょう。
人生は短いようで、昔よりだいぶ長くなりました。
幾つからでも
新しいことへ挑戦したことへのご褒美は
(ちょっとタイムラグがあって届くからこそ、これまた格別に)
嬉しいものです。
ぜひ、よき応援者を見つけて
人生をより充実させていきましょう。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子