YPP月曜メール 私の思うことVol.487 【仕事は絶対になくならない】
おはようございます。
2020年初の月曜メールです。
まずは、年末年始も変わらずシフトに入って
誠実にお仕事を全うくださった皆様に厚くお礼申し上げます。
先週の月曜メールから
たった1週間ですが、年を越して色々なことが変わりました。
新年は厳かで、清々しい空気に包まれますね。
皆様の上空は、今朝はどんなお天気でしょうか。
西日本では春のような暖かさの地域もあるようです。
さて
私ごとで恐縮ですが、
昨年末の月曜メールを配信したあたりから体調が怪しくなり
この年末年始は風邪のまま、連日グズグズしながら
ようやく昨日に復活しました。
日曜朝の報道番組で
『人間の視野は不安になると狭くなる』と言っていましたが
ごく個人的体験として、この年始はそれを実感しました。
三が日といえば毎年、年頭の抱負や一年の計を落ち着いて考えたい時なのですが
体調が悪いと、恥ずかしながら、頭に浮かぶのは本当に目先のことばかり。
下痢をすれば
「早くトイレが空いてー」と切実に願い、
発熱や嘔吐に悩まされれば、
「この苦痛から逃れたい」と思い、
苦痛を和らげたくて行った病院で、三時間以上待たされたときの願いは
もはや体調の復活ではなくて
「早く、この177という番号を呼び出して」でした(笑)。
心頭滅却すれば火もまた涼し と詠んだ古人とは天と地の差で
己の小ささと煩悩の大きさに、
人間味あふれる年始だったなあと思った次第です。
YPPメンバーの中にも
たまの長期休暇に日ごろの疲れがどっと出てしまった方もいたようで
年初めの厄落としが出来たもの同士、
このあとは本当に健やかな一年をと思います。
さてそんな話題から入りましたので
なおのこと、今週は国内外で元気になるメッセージを書きたく、綴ります。
AIに仕事を奪われる、という聞き飽きたニュースは
2020年も何度も聞く羽目になると思いますが、
私は「仕事は絶対になくならない」と確信します。
ただし仕事のやり方、使う道具は劇的に変わっていくと思います。
なので、変化の時に
変化に対応できる人材は絶対に不可欠で
横一線でスタートできるチャンスが来ているといっても過言ではありません。
今日本には、約421万社の中小企業があります(2019年版中小企業白書参照)。
421万社には、少なくとも421万件以上の事務シゴトがあります。
そしてそのいずれもが「現在の形が最適である」とは思っていません。
これから目まぐるしく進化するツールが増える中、
少しでも効率のよい道具を使おう、
今まで苦労したやり方をやめたい、と思う会社しかいないでしょう。
だから事務はなくなる、のではなく
事務を改善するために、事務に詳しい人材が求められています。
とくに個人事業主である在宅ワーカーは
この変革時代に大変有利です。
これからの数年間で、いくつもの業態を掛け持ちで同時進行で経験できる可能性があるからです。
1社に所属したら、導入された1ツールしか学べないですが、
個人で動くメリットならでは、複数社の仕事を掛け持ちすれば
複数ツールを実戦経験できることになります。
焦る必要はありません。
なにしろ、日本(しかも中小零細企業)だけでも421万社あるので
たとえ何周か先を走る人がいて、周回遅れでスタートしても、
やる気になれば、いくらでも走るコースは用意されています。
さあ、ここから5年間。想像してみましょう。
例えば、、、
まずは1社から、事務の受発注業務を経験し、
やがて改善プロジェクトにも関わり出し、
複数案件を経た3年目ぐらいからは
自ら「業務フロー図」を描いてお客様の現状を整理したり、
その改善ポイントを考えたり、便利になるツールや運用の仕方を提案できるようになったら
そこから一気に、ものすごく活躍の場が開けてきます。
その間には、自ら学びたくなって
まずExcelやRPA、専門外であった会計の勉強を始めたくなるかもしれません。
今は未熟だと思われている事務ロボットも
その頃にはもっと使いやすく、安価になるでしょう。
無料体験版も出ているかもしれません。
Excelもさらに進化するでしょう。
銀行データと受発注データや会計処理をクラウド上でつなぐ仕組みは
決して大手企業だけのものではなく
中小零細企業にも使えるツールとなるでしょう。
(すでにその恩恵を享受している会社はありますが、まだ多数派ではないと思います)
その技術が飛躍的に進む数年間で、
全国各地 421万社もの事務現場ですべてのアナログ作業がゼロになるかというと
そこは、本当に難しいでしょう。
なぜなら、その1社ずつに
正しく会計を理解した上でスムーズな事務改善を行う人材が
一定期間、しっかりと企画導入から、立ち上げ、運用まで携わることが不可欠だからです。
そしてその人材が、2020年現在、421万か所に行き渡っている状態ではないことは
日々、現場にいる皆さんが実感されているとおりです。
たとえ勉強熱心な事務スタッフがいても
事務改善を熱心に進める意欲はあっても
日々の業務の締め切りが優先され、なかなか捗らないことは
現場を知る皆さんなら、想像に難くないと思います。
だからこそ「パートナーとして併走してくれる人がいたら」と望まれる人になることを目指せば
仕事は決してなくならないと断言します。
今まで培った経験、現場で悩んだ体験と
一生懸命に覚えた専門用語などの知識と
「どうせなら役に立つ仕事がしたい」という意欲があれば
「良い変化を望む人」とのご縁が成立します。
もちろん勉強は不可欠ですが、孤独にやる必要はありません。
なにしろ、個人事業主なので
自由にネットワークを築くことが可能です。
YPPも、そういう交流の場なら大歓迎で
やりたい仲間と盛り上がりたい本部スタッフが、手ぐすね引いて(?)待っています。
あれこれ掛け持ちしていると不安になることもあるかもしれませんが
掛け持ちならでは、様々な視点を持てるメリットは
変革期の仕事には大いに役立つものになるでしょう。
『今までの苦労を総動員したものが報われていく10年を今年から作ろう。』
そう思って、今年のスタートを切ってくれる人が
一人でも増えたらとても嬉しいです。
もちろん、すでにその目標に共感して楽しく仕事にまい進している方々との現場も
年初から、さらにどう盛り上がっていくのか楽しみです。
2020年という節目の年に、とても素晴らしい出来事がたくさん訪れますよう願っております。
笑顔あふれる1年になりますよう。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
YPP
五味渕紀子