Vol.417 【「改善マニア」になろう】
おはようございます。
早いもので、9月になりました。
個人的には、ここから年末までの三カ月がやたらと早く感じてしまいます。
今年は酷暑といえるほどの暑さを十分体感したので
秋の過ごしやすさは尚のこと嬉しく感じられそうですね。
日々気ぜわしく過ぎますが、季節感を大事にしたいなと思います。
さて、
最近の世の中は日進月歩どころではなく
目まぐるしく進化発展を続けています。
脅かすわけではありませんが、
単純な仕事は、
早晩AIにとって代わられるというニュースは
どんな仕事に携わっていても
耳にすることがある時代です。
特に事務の分野は、
本当に使える便利なツールが
次々と登場しています。
これはこの時代に生きていて
事務に携わる者として
使わない手はありません。
この月曜メールで何度も書いていますが、
先んじて新しいツールを使って
より便利になる提案が出来る人には
ますます仕事が増える時代だと実感します。
新しいツールに出逢うきっかけは、
自分自身で狙って勉強するものもあれば
新しいお客様との出会いであったり
お客様がふと口にする「もっと何とかならないかな」という相談や疑問から発して探すこともあります。
お客様がふと口にした「もっと何とかならないかな」を聞いたとき、
それは改善が必要とされている確かな証拠であり
自分の学びのチャンスに他なりません。
こんな時「やった!あれが試せるかも」とワクワク出来る人は
日頃のアンテナが高い人だと思います。
「えっ、なんか面倒なことが始まるの?」と不安になる人は
改善の楽しさの経験値が、まだ少なめかも知れません。
改善の「楽しさ」と思わず書きましたが
それは山登りの「楽しさ」に似ています。
途中は試行錯誤があったり
大いに汗をかいたり
登るルートをきちんと決めておかないと
大変な事態になることもあるので
お金を払って気持ちよく過ごす、例えばエステのような「楽」ではありません。
もっと能動的な「楽しさ」です。
苦労した末に登ったとき
山頂の眺めは最高で
また登りたいと思わせる「達成感」があります。
この達成感が味わいたくて
仕事に「ハマる」人も多いかも知れません。
そしてまた
何か工夫出来ることはないかな、
もっと良くなるところはないかな、という視点で
一連の流れをみていくと
必ずヒントが見つかるものです。
面白いことに
「見ようとしてみると
見えてくる」のです。
実験で「この部屋に赤い物はいくつありますか?」と聞かれたとき
咄嗟には答えられない人が大半ですが、
「あとで赤い物の数を質問しますよ」と言われて部屋に入った人には
入室するなり、
赤い物は目に飛び込んできて
事前にそう言われなかった人より
ずっと沢山の数を答えられます。
「創意工夫」も「改善」も、この実験の「赤い物」と同じです。
意識して探すことで見えてきます。
類は友を呼ぶ。
そういう視点で仕事の楽しさを知った人には
やはり、
「もっと良くしたい」「工夫してみたい」と思う人との出会いがあり、
さらに情報が集まります。
また、自然とそういうニーズのある「仕事」が自分に集まるようになります。
(というか創意工夫の余地のない仕事は存在しないと言い切って良いと思います)
試行錯誤の最中には
頭を悩ます時間もありますが、
やはりこれを乗り越えた「楽しみ」を
仕事に携わる以上は
生涯何度も
味わいたいと思います。
「ありがとう。
あなたのおかげで
会社が良くなりました」
「仕事がしやすくなりました」
こんな言葉を言われて
ニッコリ笑顔を返す自分を想像しながら、
ぜひ「赤い物」を探してみましょう。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子