Vol.373 【言われたら嬉しい言葉をかける】
おはようございます。
台風一過の青空が広がっている関東の朝です。
先日久しぶりに事務所で会ったメンバーNさんから
「五味渕さんも落ち込んだり、悩むことはあるのですか?」と聞かれて
「それはもう毎日です!」と胸を張って答えました。
毎週お届けしている月曜メールも、
私が実践できていることを書いているのでは決してなく、
私自身が日々悩み、もがきながら
「ああ、また出来ていないなあ、でも、こうありたいなあ、出来たらいいなあ」と思うことを綴っています。
なので一緒に勉強するような気持ちでお届けするので
「完璧にできている人はいない、けれど、こうありたいと思うことが大事」と思いながら
読んでいただけたら嬉しいです。
さて本日のタイトルですが、仕事の相談に乗っていると
「何が正解かわからない」と言われることがあります。
ドンピシャの100%相手が求めていることがわからなくても
大きく間違わない方法があります。
それは、
自分がされたら嫌なことはしない、
そして
自分がされたら嬉しいことをすれば、大概嫌がられることはない。
このシンプルな原則にのっとることです。
責められるような口調のメールやチャットは
送られたら嫌であろうし、
反対に、気遣いのある言葉かけをされたら、誰でも嫌な気はしません。
質問の仕方一つとっても
工夫次第で、嬉しい気持ちを贈ることができます。
例えば
「これは無駄かもしれない」と思う作業についてお客様に問いかける場面があったとします。
「これは本当に毎回やった方が良いのでしょうか?」
このようにストレートに聞いたとき、
単なる質問と受け止めてもらえたらよいのですが
受け取り方によっては、批判されているように感じたり
「やりたくないけどやらなきゃいけないの?」と此方がやりたくないと思っているような印象を与えかねないことがあります。
そこで、相手のためを思う気持ちを含めて伝えてみると、例えば、こんな風になります。
「この作業を省略したら、その分コスト軽減できるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
作業中止によって何か不都合が生じるか、私からは見えていない点があるかもしれないので、●●様のご意見をお聞かせください」
冒頭に「相手のためを思っての一言」があるだけで、決して責めるようには受け取られません。
相手のための視点や言葉があるとき、
「指摘」は批判ではなく「前向きな提案」に様変わりします。
相手を思って伝える。
相手が気持ちよく受け止めやすい言葉使いを常に心がける。
それが「難しい」と思いがちなのですが
要は、「自分がそういわれたら嬉しくなるかどうか」を考えてみると、そこに
中らずと雖も(あたらずといえども)遠からずの「解」があります。
仕事とは常に相手のあること。
そして、相手を思う気持ちを育む「鍛錬の場」でもあること。
心豊かに過ごすために
仕事を通じて、私たちは多くのことを学ぶことができます。
今週も、学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子