Vol.353 【仕事を通じて得たいもの、得られるもの】
おはようございます。
関東は梅雨ながら過ごしやすい涼しい朝を迎えています。
さて
仕事をするということは
お金のやりとりを伴う約束事であり、
ルールや納期など
守るべき責務を負うことになります。
時に
そのときの自分の実力を上回るように感じられるプレッシャーに身を投じることもあるでしょうし
自分一人の意思とは異なる意見や状況に
投げ出したくなる気持ちになることもあるでしょう。
仕事で全くプレッシャーも緊張感も抱いたことがないとしたら
それは「仕事」ではなく
単なる「作業」「行為」のみかもしれません。
依頼された仕事に
価値があればあるほど、
その「なすべきこと」を前に
どうやったらうまくいくか
逡巡や試行錯誤
時には反対意見の嵐の中で
前進する道を探らなければなりません。
仕事とは
1足す1は2のようにわかり切ったカンタンなものではなく
関係者の様々なリクエストが交錯し
面倒なことを実に多く含んでいるものです。
ところが日常は
この「面倒なことを避けたい気持ち」が往々にして
「なすべきことへの注目」を上回りがちです。
「引き受けなければよかった」と後悔したり
「私には向いていない」と向き不向きの問題に摺り替えてしまうことさえあります。
一度は引き受けたことを後悔したくなるぐらいが
実は新しく挑戦している証拠かもしれません。
向き不向きの問題に摺り替えてみたくなる位に
今までの実力に上乗せする努力が必要な時なのでしょう。
そう思い直して打開するまでやってみた時に
ふと、開ける景色に出会えます。
自分が越えられない壁だと思ったことが
実はそうでも無かったことに気づきます。
新入社員の頃には会社に掛かってくる電話をとることにとても緊張した、という人は多いと思います。
ところが数ヶ月も経ったら、会社に掛かってきた電話をとることは朝飯前、
そこで一番神経を使うことはありません。
課題は刻々と変わり
その分、いつの間にか出来るようになっていることが増えています。
毎日の変化は分からなくても
一年二年と積み重ねていくうちに
変わっていく自分を感じられることは
仕事で得られるご褒美の一つ。
特に稼げるチカラを付けたいのであれば
目の前の仕事の報酬金額に着目するより
この変化に敏感になるほうが速いかもしれません。
ただ、自分の成長変化にばかり着目すると
ワガママ勝手になりがちですので
「なすべきことへの注目」に立ち返りたいところです。
なすべきことに集中するほど
物事はシンプルにみえてきて
解決までの時間も早くなります。
心情的にイヤでも避けて通れないことがわかると
いっそ早くやってみよう、という気にもなれます。
取り組んでみた結果、物事が解決し
仕事で求められたオーダーに応えられた時
報われた心境は
さらなる仕事への意欲に繋がります。
目の前に横たわる様々な「気に入らないこと」ばかりに目が行きがちな時こそ
この「なすべきことへの注目」に立ち返る。
この考え方もまた、仕事を通じて得られる貴重なものだと感じます。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子