Vol.412 【考えさせられる仕事が、良い仕事】
おはようございます。
西日本ではまた大雨の被害が出ているようです。
この月曜メールを読んでくださる皆さんが、無事であることを祈りつつ綴ります。
事務代行という仕事を通じて、
学ぶことは日々あるのですが、
新入社員の頃と比べて
明らかに学び方が違うと感じています。
新入社員の頃は教えてくれる身近な先輩がいました。
年齢も近く、同じ商品を同じお客様に販売するいわば同志、
同じ陣地内にいる仲間から仕事を教わりました。
ところが個人事業主になってからは違います。
仕事を下さるのはあくまでお客様であって、手取り足取り教えてくれることはありません。
お客様はこちらの成長や習熟は期待しますが、教育する立場ではありません。
そこで
お客様が何を求めているのか
前任の人はどうやってクリアしていたのか
ミスの発生しやすいポイントはどこか
効率的にやるためにはどうしたら良いのか
今までの経験値を総動員しながら
自分で考えるしかないわけです。
大変便利な時代になって
インターネットで検索すれば
大抵の事はヒントが見つかります。
でも本当にそれが正しいかどうか
お客様の感覚によるところもあり
やってみるまではわからないというケースもあります。
経理のような数字を扱う仕事でしたら
業種や規模は違っても
やるべき事はほぼ正解が見えています。
でも文章をまとめる、メールを書くというタイプの仕事は、
いくつもの正解が存在します。
そこで納品後も
もっとこうしたらよかったのではないか、
あっちの表現がよかったのではないかと
考えを巡らせてしまう時間も増えます。
このような「よくよく考える仕事」は
簡単ではありませんが、
大変良い仕事だと思っています。
やった人にしか得られない経験値が積み上がって
やがて「余人をもってかえ難し」と言ってもらえる存在になれるかもしれません。
すぐに結果が出てわかりやすい仕事はそれはそれで良いのですが
腕が磨かれていく仕事とは
やはり、一筋縄ではいかないプロジェクトの中に多分に存在します。
思っていた以上に難しかったと思いながら、
必死に食らいついている仕事が今あるとしたら
それは間違いなく
自分にとっての経験値を上げる「良い仕事」です。
手取り足取り教えてもらう代わりに
自分で探り探り
コツを掴んでいく。
負荷のかけ方が違う分
短い時間で得られる経験値が高くなります。
そういう意味では
新人時代よりもよほど恵まれていると言えるかもしれません。
何をもって幸いと考えるかも
仕事をしていく中で
重要な視点で、
同じ体験の中から
深く学ぶには
どんな状況であっても
その中に意義を見出すことが欠かせません。
そういう視点がさらに
「良い仕事に恵まれる状況」を運んでくると思います。
「性分だから」
「放っておけないから」と言いつつ
お客様や共に働くチームメンバーのために
コツコツ工夫を重ねる方々の仕事ぶりには
本当に心から感謝しております。
そして
他では得がたい経験をしてくださっていることに
私も心底喜びを感じています。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子