YPP月曜メール 私の思うことVol.650【「好き」を取り戻す権利】
おはようございます。
今朝は良く晴れている関東の朝です。
皆様の上空はいかがでしょうか。
昨日の日経新聞の文化欄に
作家の澤田瞳子(さわだ・とうこ)さんが
『ディズニーランドと一眼レフ』というコラムを書かれていました。
子どもの頃、念願のディズニーランドに大阪から連れて行ってもらったものの
同伴した大人の不機嫌な態度にすくみ上り、
ほんの2、3時間で
「早く帰ろうよ」と言ってしまいます。
不機嫌な大人はその後、
「連れて行ったのにすぐ帰ろうと言い出しまして」と
周囲に自慢げに語っており、
ディズニーランドは苦い思い出として残っていたそうです。
ディズニーランドが楽しくなかった、のではなく
すぐ帰りたかった、のではなく
大人の顔色をうかがって、自分の気持ちに蓋をした。
最近になり気ごころ知れた友人と再訪し、心ゆくまで楽しんだとき
「小学生の頃の自分に
『あなたは本当はここが好きなんだよ』とやっと伝えられた気がした」と
書いておられました。
その記事の中で特に目を引いた文章を
シェアさせていただきます。
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(前略)
ただ人に気を遣うことと、自分が好きなことや望むことまで
我慢することは全然違う。なぜなら自分の「好き」を殺すことは、
間接的に自分で自分を傷つける行為なのだから。
少女の私はその違いがわからず、
自分さえ我慢すればと思っていた。
その誤りに気づいたのはごく最近。
そして人間には、いつでも己の「好き」を取り戻す権利がある。
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(日経新聞2/19文化欄より)
自分の好きに蓋をして
「自分さえ我慢すればいい」と思っていたことが
一度ならず、あるからこそ
この文章が目に留まったのではないかと思います。
言い争いが苦手で
あからさまに不機嫌な態度をとる人への対処が苦手で
つい
「自分さえ我慢すれば」と思う体験は
とくに日本の女性は多いのではないかと思います。
「どうせ言ってもわかってもらえない」と。
ただ、
澤田さんが書かれているように
間接的に自分で自分を傷つける行為なら
癒すこと、変わることが必要。
そして「好き」を見つけたときの
身体の内側からあふれ出るエネルギーは
「もっと早く気づけばよかった!」と
ものすごい解放感を感じることが出来ます。
この月曜メールを読んでくださる
「在宅ワーク」を選択した背景には
フルタイムで働く時間をとることが叶わず、
介護、育児、ご自身の療養など
100%思うようにいかない日常が数多くあると思います。
誰かに尽くす尊い時間がある中で
同時進行で
「好き」を探すことは、健康の大きな秘訣と感じます。
(もちろん、フルタイムで仕事できる環境の方も同様に)
【人間には、いつでも己の「好き」を取り戻す権利がある】
その「好き」の一部が
仕事であれば
誰かの役に立つことが「好き」と繋がって
やればやるほど感謝もされる、幸せな日常があります。
私自身も周囲の人もそうなのですが
「嫌い」はハッキリしていても「好き」があいまいだった時は仕事が辛かった人も
「好き」や「やりたいこと」が見つかると
仕事にも生活にも「やりがい」を感じていくように変化します。
「好き」が見つかっている場合は、そのままに
ぜひ「好き」を探求してほしいです。
もし、いま「好き」に蓋をしていたら
そっと開けてみてほしいです。
いつでも、取り戻す権利があるから。
みんなが健やかに暮らせる社会を切望します。
今週も学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
『一人でも多くの人に、仕事の喜びを』
おまかせ事務代行YPP
五味渕紀子