YPP月曜メール 私の思うことVol.629 【仕事の意義を自ら見つける時間を】
おはようございます。
早いもので、この9月最後の月曜日です。
連休中はお天気に恵まれませんでしたが
今朝は快晴の関東です。
皆様の上空はいかがでしょうか。
最近読んでいる本の中にも、目にする新聞記事にも
『生産性の向上』という言葉がよく出てきます。
ある本の中で
『100人でやっていた100億円の仕事を
200人で200億円でやっていたら、
それは成長ではなく膨張です』と書かれており
とても頷きました。
成長ではなく膨張とは、
自分の体重で考えてみても、恐ろしい話です(笑)。
『100人でやっていた100億円の仕事を
150人でやって200億円にすれば』
それは、膨張ではなく成長。
少子高齢化社会をむかえ
労働人口が減っていく日本では
この『生産性の向上』という言葉を目にしない日はありませんが
私たち、事務代行の仕事は
ここに大きく関わっているという点からも
時代に大変貢献できる、素晴らしい仕事だと改めて感じています。
入力や転記作業をするときに
「数字をひとつ、入力欄に入れるだけ」と思うことも出来ますが、
「この数字を正確に迅速に入力することが
この事業の生産性に寄与しているのだ」と自負することも出来ます。
ある方が履歴書に
「経理は私の天職です!」と書いてくださっていて
とても嬉しく拝見したことを思い出します。
お願いした仕事を
「天職です!」と喜んでやっていただけるなら
任せる方としては、もう、望外の喜びです。
「天職です!」と言い切るほどに
まだ自分が習熟していないとしたら
「ご縁です!」でも、充分に嬉しいです。
仕事とは、
必ずなにかしら「社会の役に立つ」という尊い目的があって、
大勢がリレーをしながら完成させています。
その一端を担いながら、ある場面では
「これは私の天職だ!」と思いながら取り組んでいる人がいることは
なんて美しい光景だろう、と思います。
この世の中にある「天国」の一幕ともいえます。
(かのオノ・ヨーコさんは、親子が夕焼けを見ながら、綺麗だねと語り合う姿がこの世の中にある天国だと仰いました。
私は仕事で人が輝く瞬間も、そんな「天国」の一つだと思うのです)
締切が迫る中、ミスが発覚する瞬間
背中に冷や汗が走り、とてもとても「天職だ!」と笑顔で過ごしていられない方が
現実には多い場面かもしれません。
やや難しめの課題がやってきて
自分一人では決められず、意見が合わない時
「ご縁だ!」とにこやかな心境で考えるのは、どうしたって無理がある(笑)。
そんなこともしょっちゅうです。
ただ、、、
忙しく過ぎ去っていきがちな日常のどこかで
ふと手をとめて、
秋空を見上げながら
「自分は、こんなご縁に恵まれたのはなぜなんだろう」と
「天職を求めていたら、いま、この仕事が手元に来たのは、すごいことだな」と
その幸いをじんわりと味わう時間が少しあるだけで
一年の過ごし方、三年の過ごし方、五年、十年の過ごし方が変わっていきます。
ほんの一瞬、
自分が仕事に携わり始めたころを思い出したり
今まで教えてくれた先輩の顔を思い出したり
この仕事をくださったお客様の奮闘する姿を想像したり、、、
仕事の意義に想いを馳せるとき
その出会いをもたらすために、自分が払った長年の努力にも
感謝の気持ちが湧いてきたら
それもまた「仕事の喜び」の一つになると思います。
ミスや行き違い、意見のぶつかり合い
冷や汗や落胆や、焦る気持ちやら、、、
平常心には程遠い心境になる時間も、
「誰かのために役に立とう」という気持ちに端を発していれば
その汗は、仕事力を磨くトレーニングでかいている貴重な汗。
ぜひ今週は、爽やかな秋風を感じて
雲が高くなってきた空を見上げて
そんな「天職」や「ご縁」との出会いに感謝する時間を過ごしてみませんか。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子