YPP月曜メール 私の思うことVol.614 【上手くやろうと思うより、親身になろうと思おう】
おはようございます。
我が家のある関東は、梅雨の晴れ間。
雨が続く季節に青空が広がると、尚のこと気持ちが良いですね。
みなさまの上空はいかがでしょうか。
先週ある新聞記事のなかで
「うまくやれることより、(たとえ稚拙であっても)
そこに心がこもっていることの方がよほど大事」といった
文章を見つけました。
たしかに。
単に上手いだけでは、
感心することはあっても心を動かされたりしないですが
「心がこもっているもの」に触れると心温まります。
よくよく、その心を感じると
出会えたことに、畏敬の念すら覚えます。
話はいきなり脱線しますが
昨日、ある仕事で久しぶりに
「議事録を作成する」という役目を担当しました。
30代のころ毎日、議事録をとる仕事をしたおかげで
タイピングの速さにはある程度自信がありましたが、
なぜか、久々にものすごく緊張しました。
ZOOM参加なので、録画ももらえるし
前回のフォーマットもあるし、事前資料もあるし
よく考えたら、そう難しい作業ではなく
「コツコツやればいつか終わる」のですが、
なぜか、開始前にものすごく緊張するわけです。
その緊張を紐解いていくと、、、
「上手くやってやろう」という気持ちがあることに気づきました。
そこで、冒頭の文章を思い出し、
「いや、上手くやろうじゃなくて、親身になろう」と思いなおすと
緊張はほぐれ、
進められる会議の内容そのものに興味が湧いてきました。
タイピングしながら
「こうやって正しく記録を残すことが、
この会が正しく運営されるために必要不可欠なんだ」と
自分が参加した意義も、強く感じられてきました。
終わってみれば
時間が経つのも忘れるくらい夢中で仕事をしていて
気付いたら窓の外が真っ暗になっていて
「あ、晩御飯を作る時間だ!」と気づくほどでした(笑)。
朝の緊張はどこへやら、
やってみて、楽しかったなあという充足感が残りました。
この爽快さがずっと続くかと思いきや、
翌朝はまた
あれこれと悩ましい課題が頭に思い浮かび
いつも通り穏やかに過ごせるはずの恵まれた日常なのに
漠然とした不安感が襲ってきたりします。
そこで、昨日の自分を思い出し
「そうそう、『上手くやろう』をやめて、『親身になる』んだよ」
「そうだった、そうだった。上手くやろうと思う必要は無かった」
と自分に言い聞かせると、なんだか少し落ち着く気がしました。
ふと思い出す営業マン時代、
成績の悪い人ほど、目標設定が間違っていました。
打席に入った瞬間ホームランを狙って三振する みたいに
新人ほど、お客様に「認めてもらおう」と躍起になるのです。
できる営業マンは、対照的に謙虚で
お客様から「教わろう」(自分はまだまだ)という心持ちで接するため
結果、いろんな情報を引き出すことに成功していました。
もっともっと新人の、社会人なりたての時は
会社で鳴る電話をとるのさえ怖い、という頃がありました。
あのころは知識が全くないことに加え
お客様に対して親身になるなんて、これっぽっちも浮かんでいませんでした。
ひたすら「失敗が怖い」と思っていたものです。
(新人が失敗しないはずがないのに(笑))
いま、いい年になってなお
緊張するときはやはり、目標設定を見誤っているのです。
親身になりさえすればいいのに
たぶん、どこかで「上手くやろう」という気持ちが出るのです。
そこで今週は、ひたすら「親身になる」修行をしてみようと思います。
きっとそれは、心温まる瞬間を増やし
心穏やかに過ごすことに繋がっていく気がします。
もしよかったら「上手くやろうと思わず親身になってみる週間」
ご参加ください(笑)。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子