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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.608 【遺伝子(能力)は目覚めさせることができる】

おはようございます。
5月に入りました。
風薫る季節、この時期の新緑は本当に美しいですね。
関東は曇天の朝を迎えていますが、
広い日本列島、眩しい朝の陽ざしが降り注いでいる方もいらっしゃることでしょう。


ゴールデンウイークにもシフトに入って下さる皆様
今年もありがとうございます。
改めて、日々のお仕事に感謝申し上げます。


さて
昨日の日経新聞『私の履歴書』欄に
漫画家の里中満智子さんが登場していました。


子どものころ大好きだった漫画家さんなので
これから1カ月の連載がとても楽しみです。


初回の5月1日の記事から、今日は
ぜひこれは皆さんとシェアしたい!と思うことをご紹介します。


里中さんは、
高校2年生という若さで漫画家プロデビューが決まり
内心「こんなに早くプロになってしまって、早晩、漫画のネタが尽きる」と
焦ったそうです。


そして、
[『物語』の芯のようなものを探りたくて片っ端から本を読んでいるうち]
[ストーリーは同じでも、作者によって『訴えてくる思いや構成』が違う]と気づかれます。


そして[十代の私は『自分の考え』をどうやって確立するのか?
自分の考えのつもりでも、人の意見に引きずられているかもしれない]


そう考えた里中さんは、ある[修行]を行います。


それは、毎朝新聞を適当に開き、
目をつぶって紙面を指して、指先に触れたところに載っていた記事の中の人物になりきって
「この後どうすればこの問題が解決するか?どう振る舞うのがベストなのか?」を
毎日、真剣に想像したそうです。



この【当事者意識の磨き方】は、本当に素晴らしいなと思いました。
と同時に、
【能力とは、磨こうと思えば、色々な形で工夫して磨くことができる】とも。



誰かのやっていることをただ「あれはよい・悪い」というのは簡単ですが
「自分がもしその人だったら、どう動くべきか」を考えると
答えは簡単ではありません。


漫画家という職業に限らず、
【相手を知ろうとする能力】【問題を自分が解決しようとする能力】は
どの仕事にあっても、とても大切で
周りを幸せにするためにも、自分が幸せになるためにも
すごく有効なものだと思います。


そして
このような大切な能力は
お金をかけたら手に入るものではなく
時間をかけて、自分で考え感じながら、実践しながら、身に着けていくもの。


遺伝子の研究をされている第一人者の方の言葉を借りれば
「いかに自分が持っている遺伝子をOFFからONにするか」。


里中さんは新聞記事を使ってその能力を磨き、徐々にONにして
使いこなせるようになりましたが
新聞を購読していなければ
テレビのニュースでも、漫画の主人公でも
身近な仕事相手でも、いくらでも【能力を磨くための素材】は存在します。


また、学ぶためのモチベーションは大抵の場合「危機感」であり、
もし「このままじゃいけない」「今の自分よりもっと能力を磨きたい」と感じているなら
その【健全な危機意識は、自分の行動の源泉であり、喜ばしいもの】と捉えたいです。



危機感も、自分を磨く宝。
出会った課題も、自分を成長させる宝。


ものの見方は自由で、うまくいかないと感じる日々の出来事も
「未来にうまくいくために用意されたもの」と捉える心のありようが
辛さを辛いだけにしておかない効果があるものです。


磨けば磨くほど、類は友を呼ぶで
勉強しあう仲間との出会いもあり、
それがまた人生を豊かにしてくれます。


いま、戦禍にあって生きるか死ぬかの瀬戸際にいる方や
世界的な干ばつで飢餓にさらされている方もいる中で、
平和で清潔な国で、働く自由がある私たち。


この豊かさを味わいながら
誰かのために少しでも、今日の自分を磨けると良いなと思います。



今週も、健やかで笑顔あふれる一週間となりますよう。


YPP
五味渕紀子

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