YPP月曜メール 私の思うことVol.604 【どんなことも学びに出来る人】
おはようございます。
関東は肌寒い雨の朝を迎えていて
満開だった桜も、今日明日で散ってしまいそうです。
みなさまの上空は、いかがでしょうか。
さて
先週土曜日に
メジャーリーガー大谷翔平選手のドキュメンタリー番組を観ました。
その常識はずれな「二刀流」の活躍ぶりは
ここで紹介するまでもありませんが、
とても印象的な内容をぜひシェアさせてください。
2021年
投手としても活躍しながら
シーズン終盤には、ホームラン王争いをしていた大谷選手。
あまりのホームラン量産ぶりに
敵チームは、まともな勝負を避けて敬遠を繰り返し、
勝負をする場面であっても
ストライクが取れずボールになってもいいぐらいの
ギリギリのところに投げてくるようになりました。
歴史的な偉業となる記録を前に
チャンスが減っていくことに、
ほかのホームランバッターが記録を伸ばす中で
自分がどんどん不利になっていく中で、
大谷選手が何を思っていたか。
普通の人なら「もっと勝負してほしい」と
相手チームのやり方にいら立つのではないかと想像しますが、
驚いたことに大谷選手は、
『これでストライクとボールを見極める技術が高められる』
と考えていたそうです。
記録を打ち立てることより
1位になることより、
『今の自分より、来年はもっと上手くなるように』と
自分を高めることだけにフォーカスしていることに
驚きました。
【うさぎの視点とカメの視点】を
教えてくださった方がいます。
「うさぎはカメに勝つことを目指したから(その比較の中で油断して)負けたが
カメはうさぎに勝つことではなくゴールだけを目指して気を抜かなかった(ので結果的に勝った)」
見ている視点や目標のあり方によって、
出来る努力や
現実の捉え方は、ものすごく違ってくる。
それを証明するかのような、大谷選手の「あり方・考え方」でした。
その番組で、もう一つ印象的だったのが
大谷選手が手術した後の練習のシーンでした。
バットを握ることも出来ない時
打席に立って、ひたすらボールの軌道を目で追う練習をしていました。
常に「出来ることにフォーカスする」。
かの松下幸之助さんは
「風が吹いても、学ぶ人は学ぶわな」と仰いました。
「自分を今より少しでも高めていきたい」という思いを抱けば
たとえ机に落ち着いて向かう時間がなくても
日々の生活の中に、
学べることがあるのです。
翻って自分を振り返ると
学生時代、あれだけ「学ぶことに最適な環境」であって
サボることばかり考えていた気がします(汗)。
恵まれていることが
そのまま有利だとは限らず、むしろ凡人は
恵まれているときこそ、小さなことにまで不満を抱きがちなのだそうです。
学ぶことが(一見)ままならないと感じる状況こそ
学ぶ意欲(渇望心)を高める「良い環境」だったりします。
いくつになっても、
「今より少しずつでも成長しよう」と
学び続けるその姿勢そのものが、美しいと思います。
今週も、健やかで笑顔あふれる一週間となりますよう。
YPP
五味渕紀子