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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.562 【時間を増やす方法とは】

おはようございます。
早くも5月に梅雨入りした東海地方以南とは対照的に
関東甲信は、6月半ばで未だ梅雨入り前。


自分たちの予測がつかない自然から
人知の及ぶ範囲を感じて
謙虚に生きよと受け取るのもまた、人の知恵ですね。



さて。


日曜にあるオンラインテストを受けたのですが、
60分ぐらい時間をとってほしいと言われたものの
半分の30分で終了しました。


同じようなテストを、もし20代の私が受験していたら
おそらく、、、60分あっても足りないと感じたかもしれません。


歳をとると衰える、と勝手なイメージを抱くことが多いですが
経験値が増えることで自分を(若いころより)知り
判断基準がハッキリして、
決断までのスピードが速くなることは、間違いなくあると実感した出来事でした。


この月曜メールでは何度も登場している「初回3倍の法則」。
初めてやる仕事は、習熟している人に比べて、3倍(もしくはそれ以上)の時間がかかることを
そんな「法則」として呼んでいます。


この言葉を伝えるときは
「だから最初は焦らなくていいよ」という
主に新人さんへのメッセージが込められていました。


ただ、今回はそのメッセージではなく
習熟することから私たちは「時間を生み出せる」という意義を知るために
改めてこの「法則」を紹介します。


脳科学の最新の研究でも
脳は若ければ若いほど良いわけでもなく
経験を重ねるほど(加齢と共に)発達する箇所があることが判明しています。


仕事においても、生活においても
経験を重ねることでスピードアップできること、
あまり意識しなくても勝手に手が動く・咄嗟に出来ることが多々あります。


経験を積めば積むほど
最初に「こんなにかかるなあ」と感じた時間よりも
ずっと短い時間で出来るようになるのです。


「忙しい人にこそ仕事を頼め」という名言もありますが
いくつも同時進行で掛け持ちしているうちに、「仕事をさばくチカラ」は
間違いなく、鍛えられています。


一つのことをやったほうが集中できてよい、というのは実は錯覚で
いくつも同時進行して、短期間に複数の経験を積んだことによる「仕事量」が「質」をつくり
そのまま、全体の仕事のスピードアップにつながります。


ワタシの場合、思い返せば
仕事がないときほど
クヨクヨ悩むことにたっぷり時間を使っていたように思います。


一度にいくつか課題があると
一つずつの課題にクヨクヨしている暇が無くなり、
結果的に、「やるしかない!」と行動が早くなるという
一見マイナスかと思う状況がプラスに働くことが多々あるのです。


そうこうするうちに、短時間でパッと判断できて体が動くようになると
忙しいと感じていたのに、
以前より「考える時間」が手に入るようになりました。


「クヨクヨ悩む時間」は自分の一歩踏み出す行動を抑制してしまう状態ですが
「グッと深く考える時間」は自分の一歩踏み出す行動を後押しする心境をもたらします。


同じようにじっとしていても、180度違う時間の使い方になります。


ほんの短い時間でも、グッと深く考えて「そうだ!」と思って行動につなげる。
そうすると、躊躇している時間ではなく、なにかを体験する時間が増えて
その結果、また判断力や物事をさばく「力量」があがるのです。


経験は宝。
思考も宝。


ログインパスワードがばれたり家に侵入されたりして盗まれるお金や物品と違って
自分の経験値は、誰にも盗まれないどころか
人に分け与えても減らないどころか、さらに豊かに増えていきます。


お金以上に価値がある「時間」。


人生いつまで、というのは自分で決められるようで決められませんが、
「過ごし方」は、幾通りもの選択肢があり、
幸い、現代の日本で暮らす私たちには、
(行動をすごく制限されている国と比べ)かなりの範囲で自分で選ぶ自由があります。


仕事が立て込んで来ると、自由時間が減るイメージがありますが
(一時、本当にそういう時期もありますが)
経験値をあげ続けることで(継続は力なり)、やがて自由にできる時間は増えます。


仕事はお金を稼ぐだけでなく、人生を豊かにするためのもの。
中でも時間の有意義な使い方は、仕事を通じて鍛えることができる最良の学びです。



今週も学びと成長の機会に恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。


YPP
五味渕紀子

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