YPP月曜メール 私の思うことVol.551 【自分自身の強みを知ること】
おはようございます。
今朝の関東は良く晴れて
昨日の雨から一転、青空が広がっています。
やはり晴れた朝は気持ちが良いです。
みなさまの上空はいかがでしょうか。
さて
先週、プロスポーツ選手の身体のケアをしている専門家の方にお会いして
大変興味深い話を聴きました。
人の身体というのは、一人ずつ「力の入る場所」が違う、というのです。
例えば・・・
ひじを90度に曲げた状態
45度に曲げた状態
身体にぴったりつけた状態
この3つのうち、
引っ張られてもびくともしない角度というのが、【人によって違う】のです。
その方が実際に、正面に人を立たせて実演してくれたのですが、
ある角度では、両ひじを引っ張られてもびくともしないのに、
ちょっと角度を変えると身体が不安定になり
前に倒れてしまう現象を目の当たりにして、みな驚いていました。
ひじの角度だけではなく、手の平を開く角度であったり
グーの形に握った方がほうが力が入る人、
逆にパーの形に開いたほうが力がハる人、
一番力が込めやすい状態は、【人によって違う】のです。
その話を一緒に聴いているなかに
もとプロ野球選手の方がいて、大変納得されていました。
アマチュアの時はよい成績だった選手がプロに転向したのち、
フォームを修正されるうちに調子を崩し、通用しなくなるケースが
多々あるのだそうです。
お話を聴きながら、これはスポーツ選手にとどまらず
普通に生活をする私たちにとっても、当てはまることだなと感じました。
自分が力を発揮しやすい状況は
【人によって違う】のだということを
調子が悪いときほど、忘れてしまいがちです。
そして、ないものねだりで
自分とは全く違うタイプのやり方を真似てしまうことがあります。
本来、人は得意な面と苦手な面、両方を持ち合わせていて
「自分だけには得意な面が一切ない」ということはあり得ないのです。
この話を考えているうちに
以前聞いた「画用紙と赤い点」という話を思い出しました。
真っ白な画用紙に赤い点がポツンとあると
みんな、その赤い点にばかり注目するけれど、
その赤い点は「短所」で、そのまわりの白い大きな部分が、その人がもっている様々な「長所」。
実は長所の方がよっぽど多いんだよ。
だから、
赤い点(短所)ばかり見ていないで
そのまわりの大きな白(長所)を見た方がいいよ、と。
古今東西に語り継がれる普遍的な法則がある一方で、
ほかの誰のものでもない、自分自身がもっているオリジナルの良さ、長所、特徴は必ず存在します。
ところが、自分の「強み」「得意なこと」は
自然にできてしまうので、
他の人も簡単にできるだろうと勘違いしていたり
こんな簡単にできることは「強みでもなんでもない」と思い込んでいたりします。
本来は、
ひじの角度以上に、バラエティーに富んだ「強み」を
それぞれが持ち寄って協力し合って、社会が成り立っているのが事実。
では、どうやってその強みを自覚できるか。
その見つけ方も、また
【人によって違う】のでしょう。
答えは、自分が知っている。
そして、注目すれば、やがて見えてくる。
まずは
「自分に強みがある」という自覚するところから
始めてみたいと思います。
今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。
学びのチャンスに恵まれていることに感謝です。
YPP
五味渕紀子