YPP月曜メール 私の思うことVol.536 【ムチャぶりウェルカム】
おはようございます!
今年は寒い冬になるらしいですが、
今のところは
12月にしては暖かい朝を迎えている関東地方です。
皆さまの上空は、いかがでしょうか。
さて、昨日の読売新聞文化欄に
『空想書店』というコーナーで
テレビリサーチャーの高橋直子さんが、
いくつかの推薦本を紹介している記事がありました。
紹介されている本よりも、
紹介者の高橋さんの言葉に
惹きつけられました。
勧められたらとにかく手に取って
乱読するぐらい
本好きな人にとって、
5冊に絞って本を紹介する
というのは、
なかなかに難しい作業です。
本好きを自認するものの、
それを認めて『空想書店』の編集者から声を掛けてもらった嬉しさと、
本を選ぶ作業の途方もなさとの間で
もだえる心境が次の言葉に凝縮されていました。
【無茶ぶりされると〈やる気〉にスイッチが入るのは職業病だと思う】
そうなのです。
熱心に仕事をしていれば、
それを感じ取った周囲の人から、
次のステージに向かう挑戦の手が差し伸べられることがあるものです。
時にそれは、
今までの自分の経験値を若干上回るオファーで、
「やりたい!」と思う一方で
「できるのか?」という不安も湧き上がります。
今の自分の実力で出来ることをやっている時は出てこないアドレナリンが、
少し上のレベル感の仕事に挑戦しようと思った瞬間から、出てくるのです。
【無茶ぶりされると〈やる気〉にスイッチが入るのは職業病だと思う】
これは、数々のムチャぶり(という名の抜擢)に
応えてきた結果、
成長してきた方ならでは、と感じました。
私の周りにも
難題であるほど、
なぜか嬉しそうな顔になり、
「これは厄介ですねえ」と言いながらも
目が輝いている職人気質の人がいます。
頼む側も「やはり、、、これは厄介ですよね」と言いながらも、
どこか嬉しそうだったりします。
プロ野球の今は亡き野村監督の言葉ですが、
「苦しいことを苦と思わない。それを楽しいと思えるほど野球が好き。苦しみも冷静に考えれば“楽しい”と思う瞬間がある」。
つまり、苦を苦のままにしない、ウンウン悩むことも含めて
「楽しいと思うこと」。
その体験が重なり、
少しずつ成長してきた結果
【ムチャぶり】こそが
自分を育ててくれたと知るのです。
出来るだけ安全に心穏やかに暮らしたい欲求は
もちろん大いにあるわけですが、
一方でこのまま現状維持ではいたくない、
成長したい自分がいるのです。
なので、
新しい仕事へ挑戦するときは
自分で自分に【ムチャぶり】をして
ムチャぶりから〈やる気〉スイッチを入れるタイプでありたいと思います。
今週も実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子