YPP月曜メール 私の思うことVol.501 【苦手は武器になる】
おはようございます!
関東は雨模様ではじまった月曜日です。
昨日の新聞に、人気の水族館を次々と生み出した
水族館プロデューサーの方のお話が載っていました。
ノーベル化学賞をとった方などもよく
「若いころは落ちこぼれで、、、」などというエピソードがありますが、
この水族館プロデューサーも、社会人駆け出しのころ
「ほかの飼育員のように生き物の名前や生態に詳しくない。覚えが悪い」と
水槽のプレートをチラ見しながら、冷や汗かきつつ
お客様への説明をしていたそうです。
ところがある日、
魚の生態に詳しくないので、別の切り口で話し始めたところ、それが意外と観客にウケました。
そこで気づくのです。
「飼育員の中で一番知識がない自分が、実はお客様に一番近い感覚なのではないか」と。
今まで専門家集団の中で劣等感をもっていた「魚に詳しくないこと」が
「武器」になり、他の人と違うやり方で、お客様を魅了するのです。
「得意なことを磨いても、上には上がいて激しい競争が待っている。
でも、苦手なことを武器にしたら、自分なりの居場所が見つかる」
このことは、ほかの仕事にも、とても当てはまる!と思いました。
私は、事務代行サービスをやっていくにあたり
(もちろんこの職業に限りませんが)
会計の知識というのは、とても重要だと思っています。
会計は、経理部の人が伝票処理のために知っておけばいい、ということではなく
どういう成り立ちで利益が出るのか、計算されているかは、
ビジネスをやっていく上での「基本ルール」として、抑えておきたい“必須科目”だと考えています。
ところが、まだこの分野を勉強していない人には
会計の専門用語は、けっこう難しいものに思えます。
これ、お客様でも、同じなのです。
「大事だとは思うけれど、まだ勉強していないんだよね」
「経理の人に任せっきりで。。。」という中小企業の社長さんや部長さんが、結構いらっしゃいます。
そして、そういう方ほど経理に苦労をされているのも事実です。
そこで、
「苦手意識がありながら取り組む時期」こそ
「苦手意識があるお客様に、とても共感できる感覚」で、会計をとらえることが出来ます。
むしろ
会計が得意、となってしまった人より、アドバンテージがあるとさえ、いえます。
専門用語は、会計が苦手な人にとっては、苦手意識を増幅させてしまいます。
勉強したての初心者であれば、
会計の専門用語の難しさに大いに共感できるので、
素人らしい表現・言葉のチョイスが「得意」になります。
苦手を苦手のままにしておくか、武器にするか。
同じ条件でも、やり方次第で、その後が大きく変わっていきます。
家にいなければならない、という条件下で
「仕事にならない」と嘆くのか
「出かけない分、出来ることが増えた」と生かすのか
どちらが自分とお客様と世間のためになるかは、もう明らか。
難しいと思う出来事に出くわした時に
「これだから〇〇(日本人)は…」などと、一括りにして
批判したり、非難するのは“思考の怠け”なのだそうです。
私の師匠が良く言っていた言葉を思い出します。
『知恵は最後の天然資源』
『出せば出すほど、湧いてくる。出さねば枯渇する』
さあ。
今日も出来ることがたくさんあります。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子